2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13771503
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Research Institution | Shimane Nursing College |
Principal Investigator |
木村 幸弘 島根県立看護短期大学, 看護学科, 助手 (50321188)
|
Keywords | 竹炭マット / 遠赤外線効果 / 腰部表面皮膚温 / 手掌温 |
Research Abstract |
竹炭マット使用ベッド(マットレス・竹炭マット[竹炭約5kgを不織布に一様に分布させてあるもの]・シーツ)と、竹炭マット非使用ベッド(マットレス・綿マット・シーツ)の2つのベッドを用いて、竹炭マットが人体にどのような効果を与えるのか、仰臥位で臥床して実験を行った。1実験の時間は120分間である。被験者は事前に承諾を得た、21〜63才の女性12名である。 測定項目は腰部表面皮膚温(ヤコビー線と脊柱の接点から3cm左側の点)・手掌温(手掌中央,MP・PIP関節中央,PIP・DIP関節中央の3点)、血圧・脈拍・血流である。1人の被験者につき、竹炭マット使用ベッド・竹炭マット非使用ベッドの両者とも実験を実施した。 実験結果は実験開始45〜60分、75〜90分、105〜120分の平均値、及びそれらの差を求めた。 (1)腰部表面皮膚温については、最終的に綿マットより竹炭マットの方が高かったもの6例、竹炭マットより綿マットの方が高かったもの4例、差のなかったもの1例であった。手掌温(3点の平均)については、最終的に綿マットより竹炭マットの方が高かったもの3例、竹炭マットより綿マットの方が高かったもの7例であった。 (2)脈拍数については、最終的に竹炭マットの方が多かったもの5例、綿マットの方が多かったもの6例であった。 (3)血圧値については、最高血圧が最終的に竹炭マットの方が高かったもの5例、綿マットの方が高かったものは6例であった。最低血圧が最終的に竹炭マットの方が高かったもの7例・綿マットの方が高かったもの4例であった。 (4)血流量については、最終的に竹炭マットの方が流量の多かったもの5例、綿マットの方が多かったもの6例であった。脈拍数・最高血圧・血流量の最終的な差について、竹炭マット5例,綿マット6例となるもの多かったが、同一の被験者ではなかった。 今後は、生体の緊張やリラックスに関与する自立神経系に注目し、竹炭マットが自律神経系に及ぼす影響を分析するため、心拍変動解析も取り入れていきたい。
|
Research Products
(1 results)