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2001 Fiscal Year Annual Research Report

妊婦の自動車運転の安全性に関する研究-ドライビングシミュレータを用いた室内実験システムによる検討-

Research Project

Project/Area Number 13771514
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

中嶋 有加里  大阪大学, 医学部, 助手 (40252704)

Keywords妊婦 / ドライビングシミュレータ / 自動車運転 / ドライバー / 心拍数 / 運転速度
Research Abstract

妊婦ドライバーの運転中の生理反応や運転操作の変化を客観的データに基づき検証することを目標として、本年度は検討をすすめるうえで基礎となる非妊女性15名を対象にドライビングシミュレータを導入して以下の研究を行った。
[研究1]運転速度・心拍数の変化、シミュレータの臨場感・体調の変化・実験方法に対する感想および評価について調査し、今後妊婦を対象にこの実験を行う場合の問題点について検討した。
[結果]
(1)実験走行1回目と2回目の速度変化の相関は強く、安定した運転挙動が把握できた。
(2)非妊女性においても非運転時に比べて運転時に心拍数が増加している者がいた。
(3)シミュレータの臨場感では、特に「スピード感」「アクセル使用感」について本物と異なるという感想をもつ者が多かった。実験中の体調の変化では、シミュレータの影響と思われる眼精疲労、車酔いを訴える者がいた。
(4)実験方法は適切であると評価された。妊婦を対象とした場合、気分不良や緊張が予想されるという意見があり、休憩時間の延長について提案があった。
[研究II]本研究と同様の走行条件で実施した既往研究の男性ドライバーのデータと比較し、非妊女性ドライバーの運転挙動の特性について分析した。
[結果]
(1)男女間の区間走行速度について統計的有意差は認められなかったが、個々のデータでは女性の方が区間平均速度は約6km/h低いことが明らかとなった。
(2)既往研究に基づき分析対象者を速度変動に関して5つのパターンに分類した結果、女性の方が早くから速度が低下する者が多い傾向が認められた。
(3)各パターンにおける男女間の速度変化について高い相関が認められた。
(4)交通流に何らかの悪影響を与える可能性が示唆されるパターンについて、アクセル使用量も含めた一連の動きで捉え男女間の比較を行った結果、同様の速度変動をしているが速度変化量については女性の方が少ないことが判明した。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 中嶋 有加里: "マタニティ・ドライビングに関する実態調査(第4報) -都市部(大阪市)における調査-"大阪母性衛生学会雑誌. 37・1. 71-75 (2001)

  • [Publications] 中嶋 有加里: "マタニティ・ドライビングに関する意識調査(第4報) -都市部(大阪市)における調査-"大阪母性衛生学会雑誌. 37・1. 76-80 (2001)

  • [Publications] 中嶋 有加里: "マタニティ・ドライビングにおけるシートベルト着用に関する研究(第2報) -シートベルト着用の問題点と妊婦からの要望-"母性衛生. 42・3. 159 (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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