2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13771546
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
高橋 奈津子 東海大学, 健康科学部, 助手 (10328180)
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Keywords | 造血細胞移植 / QOL / 退院後 / 症状マネージメント |
Research Abstract |
本年度は、造血細胞移植についての国内・国外の文献調査、骨髄移植、および血液疾患の方の患者会に参加、学会への参加などから研究課題への情報を収集した。 国内の文献として、造血細胞移植看護においては、原著論文が少ない。第18回日本骨髄移植研究会(1995年、現造血細胞移植学会)〜第21回日本造血細胞移植学会(1998年)の計282の発表演題の分析では、患者のQOL、心理的ケアに関するものが圧倒的に多く、退院、継続看護に焦点を当てたものは7件と少ない。原著論文では、退院後の適応問題を明らかにしたもの、退院後の心理社会的側面での問題点を明らかにしたものがあるが、対象数が3名から7名と少なく一般化するには難しい。退院後の患者のQOLの調査は、いくつかあり、移植後の患者のQOLはおおむね良好であるが、病状に対する不安は継続しており、慢性GVHDがマイナスの影響をもたらすものとして示唆されている。 国外の造血幹細胞移植患者の退院後の研究としては、QOL研究が多い。BMT後の患者のQOLを測定するFACT-BMTという測定用具や、患者だけでなく、家族のQOLを調査し、比較したものなどがある。 現在、文献調査の内容をもとに、退院後の患者・家族の実態調査のための面接およびアンケート調査の質問内容を作成中である。
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