2001 Fiscal Year Annual Research Report
臍帯血採取の現状および臍帯血を提供した母親の特徴と心理的側面に関する研究
Project/Area Number |
13771550
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Saitama Prefectural University. Junior College |
Principal Investigator |
古谷 佳由里 埼玉県立大学短期大学部, 講師 (90222877)
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Keywords | 臍帯血 / 臍帯血バンク / 臍帯血採取 / インフォームド・コンセント |
Research Abstract |
今年度は臍帯血採取を実施している施設を対象として、臍帯血採取の実数や採取する人、臍帯血採取におけるメリット・デメリットを明らかにし、臍帯血採取が実施させるための病院、医療者などの必要条件を明らかにすることを目的として、本研究を実施した。 研究方法:文献より、臍帯血移植に関する研究を把握し、臍帯血移植の歴史と現状を明確にする。全国にある数カ所の臍帯血バンクを訪問し、バンク設立に関する実態を把握する。 それぞれの臍帯血バンクと提携している臍帯血採取可能産科施設を対象として、アンケート調査を依頼する。アンケート内容は、(1)臍帯血採取の年数や実数、(2)臍帯血採取を行うようになったきっかけ、(3)臍帯血採取に関するメリット・デメリット、(4)臍帯血採取に対する要望などを問うものとする。アンケート内容は、臍帯血採取を実施している施設の医療者や臍帯血移植に関する専門家に協力を得て作成し、プレテスト等によってより信頼性の高いものを作成する。 研究結果:文献によると、我が国における臍帯血に関連した研究が報告され始めたのは7〜8年前であり、研究のほとんどが臍帯血の成分や保存についてなど医学的なもので、看護的な視点から提供者への支援などに関する研究は未知であることが明らかとなった。 臍帯血バンクについては、骨髄バンクより分離したものや移植機関・採取医療機関からの分離独立したものなどその設立はいろいろであり、組織の運営も様々であるが、それぞれが独自に分離・保存施設や検査施設を確保し、臍帯血採取可能施設との連携を取っていることがわかった。 臍帯血に関する研究の現状や臍帯血バンクの現状を把握した上で、現在は臍帯血採取可能産科施設へのアンケート調査用紙を作成中であり、来年度早々に郵送によるアンケートを実施予定である。また、アンケート実施と平行して臍帯血提供者への面接調査内容も検討し、現在対象者との信頼関係を築くために定期的に通っている産科施設にて面接調査の実施を計画している。
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