2001 Fiscal Year Annual Research Report
複雑な両手協応運動におけるタイミング制御と運動振幅の関係
Project/Area Number |
13780042
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
田島 誠 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (70330644)
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Keywords | 両手協応運動 / ポリリズム / タイミング制御 / 運動振動数比 / 運動振幅 / パターン形成 |
Research Abstract |
本年度の研究では、複雑な両手協応運動のタイミング制御メカニズムについて右手と左手の運動振幅の関係の観点から明らかにすることを目的とした。本実験では、右手と左手の運動振動数比が整数倍となるため比較的遂行が簡単な1:1、2:1、3:1タッピングと、右手と左手の振動数比が整数倍にならないため遂行が比較的困難な3:2、5:3ポリリズム・タッピングの計5種類の両手タッピング課題を採用した。実験に参加した10名の被験者には各タッピング課題に対して、目標となる音刺激系列を提示しながらその音刺激系列に各手のタッピングを同期させることによって各タッピング・パターンを習得させた。その後、音刺激系列を提示しない事態において習得したタッピング・パターンを再生するように要求した。パフォーマンス測度として、再生されたタッピング・パターンのタッピング間インターバルと再生中の右手と左手の運動振幅を測定した。 結果では、以下の点について分析することによって、両手協応運動の時空間パターンの形成過程を明らかにし、右手と左手のタイミング制御に対する運動振幅という空間的パターンの関与を検討する。また、遂行時間とともに、形成されたタッピング・パターンからエネルギー散逸億像的により安定したパターンへの移行についても検討する。 1.各タッピング課題における右手と左手の運動振幅の比率と運動振動数の比率の関係性 2.右手と左手の運動振幅の各タッピング課題間での違い 3.各タッピング課題における再生段階の初期と後期における右手と左手の運動振幅比の変化
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