2001 Fiscal Year Annual Research Report
幼児期からの情報機器活用能力とその指導方法についての実証的研究
Project/Area Number |
13780125
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | Ohka Gakuen University |
Principal Investigator |
森田 健宏 桜花学園大学, 人文学部, 助手 (30309017)
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Keywords | 幼児教育 / 保育者養成 / 教師教育 / パソコン不安 / メディアリテラシー / インターフェイスデザイン / 情報教育 / 図記号 |
Research Abstract |
本研究は、様々な情報メディア機器に囲まれた現代の成育環境において、子どもたちが、どのような時期に各種情報機器と関わり、どのような利用形態が可能となるのか、また、そのためには教育者にどのような対応が求められるのかについて調査および実験法により検討することを目的としている。本年度は、<調査1>を構成する内容として、(1)保育におけるパソコン利用についての保育士の抱く問題点の検討、(2)保育における情報メディア機器利用に対する園長・主任級保育士の考え方についての検討、(3)乳児期における情報メディア機器との接触時期と認知発達過程との関係性についての検討、(4)児童期における情報メディア機器の活用能力及びインターフェイスの理解についての検討、以上4点についての調査を実施した。その結果、(1)については、保育でのパソコン利用の問題点について4因子I.子どもの心身の発達への影響、II.保育実践利用の意義、III.職員間の情報格差、IV.職員のメディアリテラシーの向上)が見出されており、子どもの情報機器利用に関する適切な理解と利用のためには、これら因子に指摘される問題点に対する具体的な解決策の検討が必要であることを見出した(詳細は、日本教育工学会論文誌の資料論文として採録判定を受けているので、これに掲載される予定である)。また、(2)については、管理職の方がクラス担任よりも保育での情報機器利用の可能性について関心を抱いているが、多忙な職務状況から研修機会を持つことや行政の理解を得ることが困難であるなど、実際的な面で難しいと考えていることなどが見出された(詳細は、日本教育工学会第17回大会2a27-01で発表している)。調査(3)及び(4)については、調査実施時期の関係から、現在分析中であるが、(4)に関しては、情報機器の図記号に対し、小学校2年生では直観的な判断をするのに対し、5年生では既有知識から発展的に解釈しようとする傾向が見られた。
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Research Products
(1 results)