2002 Fiscal Year Annual Research Report
関係データベースに基づいたテンポラルXMLリポジトリの研究
Project/Area Number |
13780236
|
Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
天笠 俊之 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (70314531)
|
Keywords | XMLデータベース / 関係データベース / 時制データ / 節点番号 |
Research Abstract |
XML (Extensible Markup Language)は,ネットワーク時代の標準データ交換フォーマットとして急速に普及している.XMLは単純さと汎用性を兼ね備えているため,今後,インターネット上を流通する多くの情報がXMLによって表現されることが予想される.一般に,XMLデータは,時間の経過に伴って内容に変更が加えられて行く.しかし,現状の多くのXMLデータベースでは,古い情報は時間の経過と共に削除されてしまい,最新のXMLデータに対する処理しかできない.このため本研究では関係データベースに基づいたテンポラルXMLリポジトリの研究開発を目的としている.テンポラルXMLリポジトリに対する要件は,(1)XMLデータの経時変化をそのままデータベースに格納可能であること,(2)履歴データ(テンポラルXMLデータ)に対する効率的な問合せ処理,(3)履歴情報を利用した多様なビュー機能などが挙げられる. 1.更新に対して頑健なXML管理手法の開発:XMLデータベースでは,検索処理の高速化のためにXML文書の各節点に対して節点番号を付与して検索時の索引に用いる.しかしながら,文書に対して更新が発生すると,節点番号をも変更しなければならず,更新の効率が悪化してしまう.本研究では,更新に対して頑健な節点番号を開発し,その有効性をプロトタイプシステムによって検証した. 2.テンポラルXMLデータモデルに基づいたテンポラルXMLデータリポジトリのプロトタイプ開発:既存の関係データベースを用いて、上記データモデルに基づいたテンポラルXMLデータベースのプロトタイプシステムを実装した. 得られた研究成果は適宜国内外の研究集会にて発表した.
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] T.Amagasa, M.Yoshikawa, S.Uemura: "QRS : A Robust Numbering Scheme for XML Documents"19th International Conference on Data Engineering (ICDE 2003). 705-707 (2003)
-
[Publications] M.Ishikawa, K.Hatano, T.Amagasa, S.Uemura, et al.: "A Data Model for Reconstructable Kanji Documents using XML"IASTED International Conference on Information Systems and Databases (ISDB 2002). 258-263 (2002)
-
[Publications] 江田毅晴, 天笠俊之, 吉川正俊, 植村俊亮: "XML木のための更新に強い節点ラベル付け手法"DBSJ Letters. 1・1. 28-30 (2002)
-
[Publications] 江田毅晴, 天笠俊之, 吉川正俊, 植村俊亮: "更新に強いXML節点数え上げ手法とその管理"情報処理学会研究報告. DBS-128. 233-240 (2002)
-
[Publications] 江田毅晴, 天笠俊之, 吉川正俊, 植村俊亮: "XMLのため動的範囲ラベル付け手法の評価およびXRelへの適用について"情報処理学会研究報告. DBS-129. 113-120 (2002)