ニューロ応用によるテキストマイニング手法の研究

2001 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 13780309
• Research Category: Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
• Research Institution: Kochi University of Technology
• Principal Investigator: THAWONMAS Ruck 高知工科大学, 工学部, 助教授 (50320122)
• Keywords: テキストマイニング / 自己組織化 / 情報検索 / 並列アルゴリズム / 並列プロセッサ / LSI / 情報可視化 / ニューラルネットワーク

Research Abstract

WWWの普及に伴い、ネットワークを通じてアクセスできる文書の数は急速に増加し続けている。そのため、大規模な文書の集合から有効な情報をすばやく獲得する技術(テキストマイニング技術)がますます重要になってきている。本研究では、この技術を確立させるために、情報可視化と情報検索の2つのテーマを同じに遂行し、それぞれのテーマにおいて今後期待できる有望な成果を得た。
最初のテーマは自己組織化マップを利用したテキストの可視化に関するものである。ここでは新しい並列アルゴリズムとして一般化入力分割法と呼ばれる手法を提案し、これのデータ駆動メディァプロセッサ上の実装法を検討した。前者では負荷不均一問題が解消され、後者によってシステムの高い拡張性が実現された。さらに、データ駆動メディアプロセッサ上の実装により適した近似バッチ型自己組織化マップ並列アルゴリズムをも提案し、その有効性を確認した。
もう一つのテーマでは、上記の研究成果を適用した実証実験を行うために、大量のテキストデータを対象とした実システムの開発を行った。そこで、情報検索システムのログを解析するためのシステムと新聞記事を対象にした検索システムを選択した。前者のシステムに対して解析結果の一貫性を保証する事例ベース推論に基づいた解析の手法を提案した。後者に対しては新聞記事の記述スタイルを活用した記事検索法と該当した記事からの回答の抽出法を開発した。
次年度では、自己組織化マップの入力データの前処理となる、LSIと呼ぱれる文書表現法に対して文書データの疎性を利用した収束速度を高める手法の提案、自己組織化マップの階層化法の開発をし、これらの研究成果と上記の成果を合わせてを上述した実システムでの実証実験を予定している。

Research Products

• [Publications] Ruck Thawonmas, Takayuki Tomoike: "Intelligent Log Analyzer for a WWW-Based Help System"Proc. the 2001 International Conference on Intelligent Agents, Web Tchnologies and Internet Commerce-IAWTIC' 2001, Las Vegas, Jul. (CD-ROM). 139-144 (2001)
• [Publications] Ruck Thawonmas, Makoto Iwata, Satoshi Fukunga: "Parallel Implementation of Self-Organizing Map on a Dynamic Data-Driven Multiprocessor"Proc. the 2001 International Symposium on Nonlinear Theory and its Applications (NOLTA'2001), Miyagi, Oct.-Nov.. 613-616 (2001)
• [Publications] 福永 諭, Ruck THAWONMAS, 岩田 誠: "近似Batch-SOMによるSOMの並列学習とそのDDMPへの実装"情報処理学会四国支部研究シンポジューム論文集,3月15日. 113-118 (2002)
• [Publications] 友池 貴之, Ruck THAWONMAS, 坂本 明雄: "質問応答システムにおける情報検索および情報抽出の一考察"情報処理学会四国支部研究シンポジューム論文集,3月15日. 107-112 (2002)