2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13780550
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小田 司 東京大学, 医科学研究所, その他 (10323643)
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Keywords | SH2タンパク質 / チロシンキナーゼ / 細胞内情報伝達 / 血液細胞 / タンパク質相互作用 / 遺伝子クローニング |
Research Abstract |
平成13年度の研究によって以下の新たな知見が得られた 1)血液細胞における発現 HSH2 mRNAは末梢血白血球に強く発現しているが、どのタイプの血液細胞に発現しているのかは不明であった。各種血液細胞におけるmRNAを用いたRT-PCR法により、HSH2は骨髄系、リンパ系細胞のどちらの血液細胞においても発現していることが分かった。また、蛍光蛋白質に融合したHSH2を動物細胞に発現させることにより、HSH2は細胞質に強く局在することが明らかになった。 2)白血病細胞株における発現 5つの骨髄系、及びリンパ系白血病細胞株におけるHSH2の発現をRT-PCR法で調べた。1つの細胞株でHSH2の発現が著しく減少していた。HSH2の発現と白血病発症との関連をこれから検討していく。 3)細胞内HSH2複合体形成の解析 HSH2が動物細胞内でチロシンキナーゼc-Fes、及びACK1と結合し、リン酸化されることが分かった。 4)結合領域の同定 変異HSH2をコードするcDNAを作製し、Yeast two hybrid assay法、及び動物細胞へのco-transfectionとimmunoprecipitation法により上記のチロシンキナーゼc-Fcs、ACK1に結合するHSH2の領域を同定した。c-Fesへの結合領域はN末とC末の2ケ所にあった。ACK1への結合領域はN末のプロリンリッチな領域であった。
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Research Products
(1 results)