2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13800004
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
二宮 皓 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (70000031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 明 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10012460)
森泉 豊栄 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (80016534)
江藤 一洋 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学研究科, 教授 (30014161)
長谷川 淳 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40001797)
谷口 吉弘 立命館大学, 理工学部, 教授 (70066702)
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Keywords | 留学生政策 / 知的国際貢献 / 国際競争力 / 留学生教育 / 国際交流 |
Research Abstract |
本年度は、これまでに行ってきた大学教員と留学生を対象とした二つの調査結果ならびに海外での資料収集・調査結果をもとに、以下の研究活動を行い、最終年度としての研究の集約とまとめを行った。 まず、二つの調査分析結果を中間報告書としてまとめ、公表すると同時に、その成果を学会で発表し、研究論文として紀要等に発表した。そこでは、留学生の「優秀性」を規定する要素やこれまで留学してきた学生の「質」について、国内の大学教授からの視点と留学生自身からの視点という二つの視点から検討した。とりわけどこの国が優秀な留学生を輩出・送り出しているか、という視点からのデータの分析はこれまでにない挑戦的な成果である。また、日本留学に対する留学生の満足要因について明らかにした。 さらに12月には、東京で「21世紀の留学生戦略シンポジウム」を開催し(200名以上の参加者)、中央教育審議会留学生部会中間報告を基礎とする基調講演をお願いし、パネルディスカッションとして、21世紀の留学生戦略について「戦略的留学生政策の必要性」「研究力を高める留学生政策」「大学の国際化戦略とアジアの留学生」「私立大学の留学生戦略とオフショアープログラム」という四つの視点から提言を行ってもらい、討議を行った。 そうした一連の研究や成果の公開活動を踏まえて、「21の提言」として留学生施策における戦略的方策に対する総合的な提言を行うこととした。主としてODA事業や高等教育における留学生施策の意義や役割をふまえた提言、留学生の生活支援や教育・研究活動に関する提言、教育の貿易という観点からみた留学生施策の戦略に関する提言などを行った。なお、これらの提言については、最終報告書に収め、成果を印刷物と同時にホームページ上でも公開している。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 二宮 皓, 下村 智子: "大学院留学生の「優秀性」に関する研究"広島大学大学院教育学研究科紀要第三部(教育人間学関連領域). 第52号. 29-34 (2003)
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[Publications] 玉岡賀津男, 二宮皓, 中矢礼美: "What Makes International Students Satisfied with a Japanese University?"Asia Pacific Education Review. Vol.4・No.2. 119-128 (2003)
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[Publications] 二宮 皓, 下村 智子: "留学生の「質」に関する研究"教育学研究紀要. 第49巻(印刷中). (2003)
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[Publications] 二宮 皓: "21世紀の留学生戦略-シンポジウム報告-"留学交流3月号. Vol.16,no.3. 16-19 (2004)
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[Publications] 谷口 吉弘: "ツイニングプログラムによる途上国留学生支援"留学交流5月号. (印刷中). (2004)