2001 Fiscal Year Annual Research Report
内皮細胞分化と血管形成における転写因子VEZF1の役割
Project/Area Number |
13832001
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
安部 まゆみ 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (80271980)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 靖史 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (50178779)
|
Keywords | 内皮細胞 / 血管形成 / 転写因子 / VEZF1 / 胚性幹細胞 / 分化 / 血管内皮前駆細胞 / 血管新生 |
Research Abstract |
1.導入遺伝子の発現をモニターするためにEGFP(enhanced green fluorescent protein)を用いた。VEZF1cDNAをpB1KS(-)CITE(IRES)-EGFPベクターのIRES(internal ribo-some-entry site)/EGFPの上流に挿入し、ここからVEZF1AS(アンチセンス)/IRES/EGFPフラグメントを切り出して、ES細胞用発現ベクターpHPCAGのチキンベータアクチンプロモーター/SA(splice acceptor site)とポリAシグナルの間に挿入して、マウスVEZF1アンチセンスcDNA発現ベクター(以下VEZF1-AS)を作成した。 2.作製したVEZF1-ASとコントロールベクター(Mock)をMG1.19細胞(スーパートランスフェクション用ES細胞株)に導入した。遺伝子導入後早期に、EGFPを指標としてフローサイトメーター(FACSVantage)を用いて遺伝子導入された細胞の分取を試みた。当初、MockとしてIRES/EGFPフラグメントをpHPCAGに挿入したベクターを作製したが、EGFPの発現が見られず、EGFPのみのフラグメントをpHPCAGに挿入したものをMockとした。EGFP陽性細胞を分取して、分化の系に移しても再度EGFP陰性細胞がかなりの率で増加していたため、分取せずに分化させて、EGFP陽性細胞における内皮細胞表面抗原マーカーの検討を行うことにした。なを、未分化状態に維持した系(LIF存在下でゼラチンコートディッシュ上に培養)でのMG1.19細胞には既にVEZF1が発現していることをRT-PCRにて確認した。 3.今後はVEZF1-AS導入ES細胞(MG1.19細胞)での内皮細胞マーカーの出現を分化の経過に従って解析し、転写因子VEZF1が血管内皮前駆細胞、血管内皮細胞への分化に及ぼす影響を検討する。
|