2002 Fiscal Year Annual Research Report
ジェンダー視点による生活時間の構造分析-ペイドワーク・アンペイドワークを中心にー
Project/Area Number |
13837020
|
Research Institution | The University of Shimane |
Principal Investigator |
藤原 眞砂 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (50209128)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 睦子 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (50320437)
矢野 眞和 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (30016521)
久場 嬉子 龍谷大学, 経済学部, 教授 (50014808)
川中 淳子 島根県立大学, 総合政策学部, 助教授 (50294509)
平田 道憲 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (30111660)
|
Keywords | ジェンダー / 生活時間 / 時刻別行為者率 / ペイドワーク / アンペイドワーク / 社会福祉 / 家事労働 / 育児 |
Research Abstract |
1.アンペイドワークの定義に関しては、研究会における参加者の論議を踏まえて矢野もしくは久場が論議を整理する方向で最終報告書で執筆を行うことになった。 2.藤原、平田は国際生活時間学会(Lisbon, October 15-18,2002)でそれぞれ報告およびセッション司会を行うとともに、ジェンダー関係の研究報告を聴取し、情報収集に努めた。 (1)藤原の発表論文は時刻別行為者率アプローチに関わる、新たな手法に関係するものであった。発表論文名は"Comparison of Life Styles by Testing the Similarity of Pairs of Graphs"であった。これは2本の時刻別行為者率データの相似性の統計的検定の手法を提唱するものである。藤原は時刻別行為者率アプローチを体系化する作業に着手している。 (2)平田は総務省データを用いた"The Effect of the Shorter Working time on Time Use of Husbands and Wives in Japan"であった。暫定的結論は仕事で忙しい夫婦はともにunpaid workの時間も短いというものであった。 3.高橋の研究発表は以下の通りである。 (1)"Location of gender in risk regime : governance of social risk and the research of social justice through gender equality policy"(第19回国際平和研究学会,Korea, July 2-5,2002)。 (2)"Discursive movements of global feminism-with special reference to the Japanese interpretations on the Nordic gender policies"(北欧社会学会総会,Island, August15-17)。 4.藤原は"Changing Times of Women-Another Look at Opportunity Costs of Unpaid Work through an Activity Rates Approach"(韓国ソウル、女性開発院主催、家事労働価値評価専門家会議での招待講演)を発表し、論議に参加し、韓国のジェンダー研究、生活時間データの収集を図った。 5.総務省の社会生活基本調査のデータの目的外利用申請の手続きを現在進めている。
|
Research Products
(2 results)