2001 Fiscal Year Annual Research Report
育児をめぐるジェンダー関係とネットワークに関する実証研究
Project/Area Number |
13837040
|
Research Institution | Hagoromo Gakuen Junior College |
Principal Investigator |
木脇 奈智子 羽衣学園短期大学, 人間生活学科, 助教授 (00280066)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮坂 靖子 奈良女子大学, 生活環境学部, 助教授 (30252828)
冬木 春子 三重短期大学, 生活科学科, 助教授 (60321048)
斧出 節子 華頂短期大学, 生活学科, 助教授 (80269745)
大和 礼子 関西大学, 社会学部, 助教授 (50240049)
山根 真理 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (20242894)
|
Keywords | 子育て / ジェンダー / ネットワーク / 父親 / 母親 / 育児不安 |
Research Abstract |
平成13年度の本研究の研究実績は、以下の通りである。 基本的には、各人による資料収集や予備調査などをベースに、計8回の研究会活動ならびに頻繁な電子メール会議を行った。その内容骨子は次の通りである。 (1)先行研究の見直しと概念整理。とりわけ大日向(2001)、目黒ら(2000)の調査から多くの示唆を得、こそでの問題意識から本調査の枠組を作成した。子育て問題を母親の意識や実態のみに矮小化するのではなく、父親とのジェンダー関係、家族外のネットワークとの関係の中でとらえようという基本方針が確認された。 (2)必要な文献ならびに報告書等印刷資料の収集。 (3)調査対象地域の検討及び選定:奈良市保健所の1歳6ヶ月児および3歳児検診を通じて質問紙を配布し、郵送にて回収することとした。 (4)質問紙項目の作成:父親票については21項目、母親票は29項目を作成した。育児ネットワークの実態とジェンダー意識、家事・育児分担やその満足度、育児不安、育児休業に対する考えなどをもりこんだ。作成に当たっては予備調査を実施、時間をかけて検討を行った。現在これらを印刷中であり、平成14年度の上半期に実施、その後直ちに分析に入ることを予定している。今後の研究活動を通じて、とくにこれまであまり明らかにされていなかった父親の子育て意識およびジェンダー役割意識、またそれらと母親の子育て意識や実態との関連を実証的に明らかにしていく予定である。
|