2003 Fiscal Year Annual Research Report
クウィンマップと一筆作付け記録を用いたビルマにおける水利用・水循環に関する研究
Project/Area Number |
13838003
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
小林 久 茨城大学, 農学部, 助教授 (80292481)
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Keywords | 作付け / かんがい開発 / ミャンマー / 土地管理システム / GIS / リモートセンシング |
Research Abstract |
本研究では,農業生産を含め,社会経済的な変革期にあるミャンマーの農村地域を対象に,第一に一筆単位の区画図(クウィンマップ),作付け記録,郡単位の統計データを収集・整備した.第二に,これら収集データを用いて対象地域の地理・水文条件の把握を試み,農業を主とした水利用・水環境および土地資源上の特性・制約を空間的に明らかにするとともに,リモートセンシングデータを用いた解析およびGISを用いた分析等を通して,主に天水稲作地帯におけるかんがい開発が地域農業に及ぼす影響,対象地における水利用の変容・かんがい開発の意義について考察した. 研究成果は,上ビルマ(マンダレー管区チャウセ県)におけるクウィンマップを用いた土地利用,地理条件の検討結果,下ビルマ(マグェ管区レグー群)におけるかんがい開発にともなう農業・水利用の変容に関する考究結果として,「上ビルマかんがい地域における地形,土地利用と農業」(環境情報科学),「An Economic Analysis of Summer Rice Cultivation in Irrigated Area of Myanmar : A Case Study of Hlegu Township, Yangon Division」(農村研究)の2研究論文と「"Kwin Map" Interpretation as an Examination on Topography in Middle Myanmar Irrigated Area」の国際シンポジウム(ミャンマー・ヤンゴン)プロシーディングにまとめた.また,リモートセンシングデータを用いた解析手法に関しては国内での検討結果を応用することとし,その検討成果を国際シンポジウム(中国・蘇州)において発表し,さらに本研究を通して調査対象地の図面としての筆図(クウィンマップ>をデジタル化することでGISデータとして整備するとともに,1995〜2000年の期間を中心とする各種農業データ,農地利用データ,水利用データを収集整備した.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 小林久, 佐合, 呉地, 岩淵: "鳥による物質輸送実態のδ^<15>Nを用いた把握・分析の試み"農土論集. 224. 145-146 (2003)
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[Publications] 小林久, 阿部幸浩: "農業を対象としたLCAの特殊性と推計手法に関する考察"農土誌. 71・12. 21-25 (2003)
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[Publications] Win Htut, Kobayashi, H., Nakagawa, M.: "An Economic Analysis of Summer Rice Cultivation in Irrigated Area of Myanmar : A Case Study of Hlegu Township, Yangon Division"農村研究. (accepted). (2004)
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[Publications] 小林久: "農地管理の違いが土壌の炭素貯蔵量に及ぼす影響とその評価に関する考察:農業を対象とするLCA的分析における土地資源の扱いと被害量算定の意義"農度論集. (accepted). (2004)