2002 Fiscal Year Annual Research Report
国際コラボレーションによる日本文学研究資料情報の組織化と発信
Project/Area Number |
13851001
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
安永 尚志 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (20017411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀川 貴司 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (20229230)
武井 協三 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (60105567)
原 正一郎 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (50218616)
柴山 守 大阪市立大学, 学術情報総合センター, 教授 (10162645)
鈴木 淳 国文学研究資料館, 整理閲覧部, 教授 (40162953)
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Keywords | 国際コラボレーション / 日本文学データベース / デジタルテキスト / XML / SGML / 日本文学デジタル資料館 / デジタルアーカイブズ / 国際研究者交流 / アメリカ:フランス:イタリア:イギリス |
Research Abstract |
本研究は欧米の研究者とのコラボレーションによる日本文学とその周辺のためのコンテンツの充実,すなわちデジタル・アーカイブズの共同構築とその流通促進を目的とする。欧米に共同研究拠点を設け,コラボレーション・システムを構築し,次の3課題を研究する。 1.日本文学のための国際的コンテンツの整備 2.日本文学研究資料情報アーカイブズの共同構築と利用 3.メタデータ・データベースの構築と共有化 定例的に2ヶ月に1度研究会を開催し(計6回),研究討議を行った。またこの他に,随時のミーティングを月1回程度開き,研究連絡・推進・調整に当たっている。さらに,日々の研究推進に当たってはメーリングリスト,ホームページにより,緊密な研究連絡,調整を行っている。共同研究者としてアメリカ,イギリス,フランス,イタリアとの枠組が整ってきた。 なお,具体的な研究成果は以下の通りである。 1.システム研究:導入した基本サーバにおいてコラボレーション・システムの要求仕様を各国の研究拠点において固めた。 2.コンテンツ研究:各国の研究者との連絡調整により,網羅的な高品質の学術研究用情報を選び,収集法・デジタル化法を検討し,具体的な情報・データ収集をスタートした。重要な研究拠点として,日本学関連学協会の協力を得ている。例えば,BAJS : British Association for Japanese Studies(英国日本研究協会),AISTUGIA : Associazione Italiana per gli Studi Giapponesi(伊日研究学会),SFEJ : Societe Francaise des Etudes Japonaises(フランス日本研究学会),AAS : The Association for Asian Studies(アジア学研究学会)である。国際学会では,EAJS : European Association for Japanese Studiesとの共同研究を進めている。 一方,関連する様々な国内外の研究会やシンポジウムに積極的に参加し,研究発表並びに報告を行い,評価を得た。以上については、今年度作成した研究成果報告書にまとめている。
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Research Products
(15 results)
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[Publications] 安永尚志: "11 Progetto di Collaborazione Internazionale del Kokubungaku Kenkyu Shiryokan(国文学研究資料館の国際コラボレーション計画)"AISTUGIA. Vol.15 XXV-2001. 11-14 (2001)
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[Publications] S.Hara, H.Yasunaga: "Resource Sharing System for Humanity Researches, LREC"3rd International Conference on Language Resources and Evaluation. LREC2002. 51-58 (2002)
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[Publications] 山西史子, 安永尚志: "データベースは研究に影響を与えるか-日本古典文学本文データベース利用者調査"情報知識学会第10回研究報告会講演論文集. 10. 1-4 (2002)
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[Publications] 安永尚志: "日本文学研究情報組織化のための国際コラボレーション計画"情報知識学会第10回研究報告会講演論文集. 10. 57-60 (2002)
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[Publications] H.Yasunaga: "International Collaboration Research for Japanese Literature"2002 PNC Conference (Pacific Neighborhood Consortium), Abstracts. 2002 PNC. 18-23 (2002)
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[Publications] 原正一郎, 安永尚志: "メタデータによるマルチメディアデータ統合の試み"情報処理学会研究報告2001-CH-51. Vol.2001,No.67. 47-54 (2001)
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[Publications] 原正一郎, 安永尚志: "文学研究のためのデータベースシステムの諸問題"日本語学. Vol.20. 48-60 (2001)
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[Publications] 原正一郎, 安永尚志: "国文学研究支援のためのデータベース統合の試み"人文科学とコンピュータシンポジウム論文集. Vol.2001,No.18. 125-132 (2001)
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[Publications] 原正一郎, 安永尚志: "国文学研究支援のためのSGML/XMLデータシステム-国文学データ共有のための標準化"情報知識学会論文誌. Vol.11 No.4. 17-34 (2002)
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[Publications] 武井協三: "江戸芝居町図屏風(ボストン美術館蔵)-景観年代について-"『歌舞伎・浄瑠璃稀本集成』下巻,八木書店. 519-531 (2002)
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[Publications] 柴山 守, 吉井良邦: "近世資料データベースとZ39.50標準による統合検索"大阪市立大学学術情報総合センター紀要. Vol.3. 41-49 (2002)
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[Publications] 後藤 真, 柴山 守: "正倉院文書復原過程のXML/XSLTによる記述"情報知識学会誌. Vol.11,No.4. 2-16 (2002)
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[Publications] 山田奨治, 柴山 守: "古文書を対象にした文字認識の研究"情報処理. Vol.43,No.9. 950-955 (2002)
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[Publications] 後藤 真, 柴山 守: "正倉院文書研究資料のXML/XSLTによる記述と統合"人文科学とコンピュータシンポジウム論文集. Vol.2002,No.13. 209-216 (2002)
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[Publications] 山田奨治, 和泉勇治, 加藤 寧, 柴山 守: "類似文字検索機能をそなえた電子くずし字辞典の開発"情報処理学会研究報告. Vol.2002,No.52. 43-50 (2002)