2003 Fiscal Year Annual Research Report
教育情報ナショナルセンターの構築と評価に関する研究
Project/Area Number |
13851004
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
清水 康敬 国立教育政策研究所, 教育研究情報センター, センター長 (10016561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 実 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
榎本 聡 国立教育政策研究所, 教育研究情報センター, 研究員 (20342610)
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Keywords | インターネット / 教育の情報化 / 情報教育 / 教育用コンテンツ / LOM / 教育情報ナショナルセンター / NICER |
Research Abstract |
(1)LOM検索システムの完成 教育情報ナショナルセンター(NICER)の基本的機能である「L0M検索システム」を完成させた。その結果、NICERが扱う教育用コンテンツの全てにLOM(学習対象メタデータ)を付与した検索システムとなった。また、そのシステムに登録したLOMの総数が約92,000件となり、本研究の目標である100,000件に近い件数となった。 (2)学習用語支援検索システムの完成 インターネットの情報を調べる一般の検索エンジンでは、未習漢字が多い子ども達がキーワード検索することはむずかしい。そこで、本研究では「かな」や「漢字かな混じり文字列」を入力しても、その文字列と同じ意味の漢字も一緒に検索できる「学習用語支援検索システム」を完成させた。また、このシステムでは漢字を1字、あるいは2字間違えて入力しても、正しい漢字をアドバイスしてくれる。従来は、入力した文字列に完全に一致する情報しか検索できなかったが、このシステムの完成によって、「かな」で入力しても、「漢字かな混じり文字列」を入力しても、意味が同じ漢字を含む情報を検索できるようになった。しかし、例え漢字を少し間違えて入力しても検索できる。 (3)NICERが扱うカテゴリーの拡大 NICERでは前年度までに初等中等教育に関する教育情報を中心にしてきており、キッズ(小学生)、ティーンズ(中学高校生)、先生(小中高の教員)を対象としていた。今年は扱うカテゴリーを拡大し、高等教育、生涯学習を追加した。また、これとは別に「日本を学ぶ」、「世界を学ぶ」、「著作権・情報モラル」のカテゴリーを新設した。また、これらのカテゴリーを設けたことに伴い、LOMの項目の定義を修正し、より適切な対応ができるようにした。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 清水康敬: "著作権法の改正と教育における著作物活用の基本"教育システム情報学会誌. Vol.20 No.4. 398-405 (2003)
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[Publications] 鈴木雅実, 松本一則, 井ノ上直己, 中山実, 清水康敬: "共起語を用いた学習情報検索結果に対する主観評価と検索性能の比較"教育システム情報学会誌. Vol.20 No.4. 355-363 (2003)
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[Publications] 山本朋弘, 池田幸彦, 清水康敬: "体育「跳び箱運動」指導における動画コンテンツ活用の効果"日本教育工学会論文誌. Vol.27, Suppl.. 153-156 (2003)
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[Publications] 清水康敬, 岩田裕美, 榎本聡: "NICERにおける用語検索システムの開発"電子情報通信学会教育工学研究会資料. ET2003-63. 17-22 (2003)
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[Publications] 清水康敬, 岩田裕美, 榎本聡: "NICERにおける教育情報提供の仕組みと現状"日本教育工学会第19回全国大会講演論文集. 547-550 (2003)
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[Publications] 中山実, 清水康敬: "MLPによる学習資料の教科分類における特異値分解の効果に関する検討"電子情報通信学会技術研究会報告. ET2003-46. (2003)
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[Publications] 清水康敬(監訳): "インストラクショナルデザイン入門-マルチメディアにおける教育設計"電機大学出版局. 321 (2003)