2004 Fiscal Year Annual Research Report
非線形光学現象を応用した超高速光ファイバ伝送と光信号処理の研究
Project/Area Number |
13852010
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松本 正行 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10181786)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 裕之 大阪大学, 大学院・工学研究科, 講師 (00202200)
丸田 章博 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40252613)
河崎 善一郎 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60126852)
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Keywords | 非線形光学 / 光ファイバ / 光通信 / 光信号処理 / ソリトン |
Research Abstract |
1.高速非線形パルス伝送のための分散マネージメント伝送路の設計と製作 ・標準単一モードファイバーおよび分散補償ファイバーからなる準線形周回伝送系を整備し40Gbpsの伝送実験を行った。周回伝送中の累積分散を最適値からずらした場合、それを受信機直前の分散補償によって補償できることを確かめた。同様の伝送実験を高密度分散マネージメントソリトン伝送系についても行い、線形伝送系(準線形伝送系)と非線形伝送系(ソリトン伝送系)の特性を分散ばらつきに対する耐性および分散補償可能性の観点から比較した。 ・ファイバの偏波モード分散が双峰ソリトン伝送に及ぼす影響を数値シミュレーションによって調べ、80Gbit/sに相当する双峰ソリトンを数千kmにわたって伝送可能であることを示した。また、高密度分散マネージメント伝送路の分散マップを工夫することで、双峰ソリトンの存在可能なパラメータ領域を拡大できることを示した。 2.ファイバ中の非線形光学効果を利用した信号処理の理論と実験 ・四光波混合を利用したファイバー型2R信号再生器(波形整形機能と振幅安定化機能を持つ再生器)の、位相変調信号に対する有効性を検討する数値シミュレーションを行った。この信号再生器は、位相情報を保持したまま振幅揺らぎを低減する効果をもち、伝送劣化が振幅雑音によって支配されるシステムの特性を大きく改善することを明らかにした。 ・ファイバ中におけるスーパーコンティニューム光の発生現象を用いた光量子化法と非線形ループミラーによるスイッチングを用いた光符号化法を組み合わせた全光アナログディジタル変換法を提案し、原理確認実験をおこなった。また、ファイバ中のパラメトリック増幅を用いた光ディジタル-アナログ変換法を提案し、その変調フォーマット変換器への応用について検討した。
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Research Products
(20 results)