2005 Fiscal Year Annual Research Report
コンソーシアムによる単一遺伝子病の連鎖解析と疾患遺伝子同定
Project/Area Number |
13854024
|
Research Institution | NAGASAKI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
新川 詔夫 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00111170)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉浦 孝一郎 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (00304931)
木住野 達也 長崎大学, 先導生命科学研究支援センター, 助教授 (70315232)
塚元 和弘 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30253305)
松本 正 長崎大学, 医学部, 教授 (70190535)
成富 研二 琉球大学, 医学部, 教授 (20101446)
|
Keywords | 連鎖解析 / 遺伝子病 / 遺伝子マッピング / 疾患遺伝子 / 遺伝病家系 |
Research Abstract |
3省の「ヒトゲノム・遺伝子解析に関する倫理指針」に従い且つ所轄の倫理委員会の許可のもと、インフォームド・コンセントを得て、家族性眼瞼下垂、表皮水庖症、手掌多汗症、下顎前突症、家族性Dupuytren拘縮症などの患者と非罹患の家族構成員の血液・爪試料を採取し、マイクロサテライトマーカーパネルあるいはSNPsを利用したアレルタイピングによる連鎖解析あるいは関連解析を行った。(1)家族性眼瞼下垂症では、5世代9名の罹患者を含む1大家族の連鎖解析で複数のゲノム領域(D1S255とD14S1057)が比較的高値のLod得点を示したが、1領域に絞り込めず、疾患座の特定に至っていない。(2)好酸球浸潤を伴う表皮水庖症では、罹患者3名を含む家系の連鎖解析でCOL17A1と連鎖(Lod得点=3.08)し、変異解析の結果、209-210insCAを同定した。COL17A1発現は半定量RT-PCRで確認したが、切断COL17A1蛋白は証明されなかった。(3)家族性手掌多汗症では、11家族(42罹患者・40非罹患者)の連鎖解析を行い、D14S283座における3家族の複合Lod得点3.24を得た。従って本症の1つの座が14q11.2に局在することが明らかとなった。(4)下顎前突症では、2家系において全ゲノム連鎖解析を行ったが、遺伝的異質性が存在し、疾患座の局在決定には至らなかった。(5)家族性Dupuytren拘縮症は、北欧に多発する疾患であり、スウェーデン家系の解析から疾患座が16番染色体上にマップされたのを受けて、ベラルーシ人の同疾患患者100名、対照者100名の収集を行い、SNPsによる症例・対照解析を開始した。
|
Research Products
(6 results)