2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13854026
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
石川 冬木 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (30184493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鍋谷 彰 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助手 (40334495)
加納 純子 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助手 (10323809)
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Keywords | テロメア / テロメレース / Rap1 / 複製 / SV40 / 末端複製問題 / 分裂酵母 / Xenopus卵抽出液 |
Research Abstract |
我々は、既に出芽酵母やヒトテロメア結合蛋白質Rap1の分裂酵母ホモログを同定し、本蛋白質がテロメアDNA結合蛋白質Taz1によってテロメアにリクルートされ、テロメア機能の遂行に重要な役割を果たすことを示した。本年度は、rap1遺伝子をベイトにtwo-hybridスクリーニングを行ったところ、種々の核内蛋白質をコードする遺伝子が同定され、現在、それぞれの蛋白質相互作用を解析中である。Xenopus卵抽出液は、細胞周期に関わる諸現象を無細胞系として再現できる貴重な実験系である。この系を利用して、テロメア機能に関わる諸現象の細胞周期にわたる経時変化を観察しようとしている。その目的のためには、Xenopusのテロメア蛋白質を特異的に認識する抗体を作成する必要があるので、これまでに約10種類のテロメア関連Xenopus遺伝子をクローニングし、免疫を開始した。テロメアDNAの複製を詳細に解析するために、既に我々はSV40ウイルスDNAの試験管内複製系を用いて線状DNAを複製させる系を確立し、一回の細胞分裂あたり約75塩基対のDNAが末端から失われること、その主たる原因は、ラギング鎖合成におけるプライミングが正確に末端からではなく、その内側からランダムに起こるためであることを報告した。本年度は、この系に種々のテロメア関連蛋白質のリコンビナント蛋白質を加えて検討したところ、ヒトテロメアDNA結合蛋白質であるTRF1が著名にテロメアDNAの複製を抑制することが明らかとなった。今後、その分子機構の詳細と細胞内における役割を検討する予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Hoque, T.: "Human chromatid cohesin component hRad21 is phosphorylated in M phase and associated with metaphase centromeres"J.Biol.Chem.. 276. 5059-5067 (2001)
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[Publications] Ohno, J.: "Telomerase activation and p53 mutations in urethane-induced A/J mouse lung tumor development"Carcinogenesis. 22. 751-756 (2001)
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[Publications] Ohki, R.: "In vitro reconstitution of the end-replication problem"Mol. Cell. Biol.. 21. 5753-5766 (2001)
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[Publications] Kuramoto, M.: "Identification and analyses of the Xenopus TERT gene that encodes the catalytic subunit of telomerase"Gene. 277. 101-110 (2001)
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[Publications] Kanoh, J.: "SpRap1 and spRif1, recruited to telomeres by Taz1, are essential for telomere function in fission yeast"Curr. Biol.. 11. 1624-1630 (2001)