戦前期の国鉄における低学歴層の学習機会・技能形成と職業移動に関する研究

2001 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 13871035
• Research Category: Grant-in-Aid for Exploratory Research
• Research Institution: The University of Tokyo
• Principal Investigator: 広田 照幸 東京大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (10208887)
• Keywords: 鉄道員 / 社会移動 / 選抜 / 熟練 / 歴史社会学 / 学習機会 / 職業移動

Research Abstract

(1)先行研究および資料の収集
旧国鉄関係の文献および資料の収集を進めた。新刊書および古書、雑誌文献を体系的に収集して吟味するとともに、東大の諸部局図書館、大阪市立大学・広島大学の図書館などにおいて、旧国鉄関係の資料や文献の閲覧と収集につとめた。また、国立公文書館において、旧鉄遺省関係の資料を閲覧し複写した。山形県において地方の旧工業学校からの国鉄への入職記録の閲覧と収集につとめた。なお、9月に予定していた、米国に出向いての文献収集は、テロ事件のために予定を変更し、来年度に延期した。外国の文献については、文献目録やデータベースを用いて、すでにある程度収集してあったが、今年度はさらに新たな文献目録やデータベースを用いて、文献リストの充実化をはかった。
(2)資料の整理
収集した資料のうち、個人レべルの移動に関するデータは、アルバイダーを利用しながら整理を進め、個票データとして統計的な分析に利用できるよう、コード化作業を進めた。昭和期(1935、36年)の判任官に関するデータはすでに終了した。また、大正後期のデータについても、かなりの程度作業が進んでいる。
その他の資料は、欧米の鉄道に関する研究書も含め、検討を進めながら、カードやファイルを用いて整理を進めた。また、鉄道員に関する既存統計資料の加工による、輩出率等の計算に向けて、職業人口に関わる統計を入カした。