2002 Fiscal Year Annual Research Report
多民族社会形成の歴史と現状の比較研究:東南アジア、ハワイ諸島、日本
Project/Area Number |
13871047
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
桃木 厚子 (大橋 厚子) 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (80311710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤嶺 淳 名古屋市立大学, 人文社会学部, 助教授 (90336701)
高橋 公明 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (50171476)
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Keywords | 移民の比較 / 在日フィリピン人 / マレーシア、サバ州のフィリピン人 / ハワイのフィリピン人 |
Research Abstract |
今年度は、日本、ハワイ、サバにおけるフィリピン人の比較研究に着手し、ハワイ大学の教官の招聘を準備しつつ、6月8日に名古屋で会合をもった。当研究科に研究協力者の高畑幸氏(学術振興会)・阿部亮吾氏(名古屋大学・院)そしてコメンテーターに都築くるみ氏(愛知学泉大学)を迎え「名古屋のフィリピン人社会」と題する研究会を行った後、名古屋市の繁華街栄におけるフィリピン人居住区の視察をおこなった。ところが円安の持続がハワイでの調査およびハワイ大学の教官の招聘を実現困難とし、以後約半年は円の動向をうかがいつつ方向転換の道を探ることになった。 その結果、ハワイに関しては主に文献研究によることとし、アメリカの基地の存在と島嶼というハワイとの類似点から、沖縄のフィリピン人を比較対象に入れる可能性を探ることにした。3月には研究分担者である赤嶺が沖縄に予備調査に向かうとともに、島嶼経済を専門とする梅村哲夫氏(琉球大学)を名古屋に招聘し会合をもって事情を聞くとともに資料を提供いただいた。 本年度はまた、比較の視点を具体的に探る作業をし、なかでもフィリピン人の移動による食生活の変化、さらにフィリピン人のもたらした食の移住地における普及が、移民のパターンとの関わりで有効な視点ではないかと考えられた。そこで代表の桃木(大橋)は、名古屋在住のフィリピン人の食生活に関する情報収集を開始した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 赤嶺淳: "東南アジア島嶼部におけるヤシ酒文化序論"吉田集而編『酒をめぐる地域間比較研究』地域研究企画交流センター. 65-82 (2003)
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[Publications] 大橋厚子: "アチャールと甘酢漬け:食文化伝播をめぐる一考察"農耕の技術と文化. 25(印刷中). (2002)
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[Publications] 高畑 幸: "国境を超え定住した出稼ぎ民-大阪のフィリピン人社会"福井勝義編『くらしの文化人類学第3巻つきあいの行方』、雄山閣. (印刷中). (2003)
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[Publications] 高畑 幸: "国際結婚と家族-在日フィリピン人による出産と子育ての相互扶助"石井由香編『講座・移民問題第5巻移民の居住と生活』、明石書店. (印刷中). (2003)
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[Publications] 高畑 幸: "アジア諸国におけるフィリピン人向けエスニックメディアの比較研究"『国際移民労働者をめぐる国家・市民社会・エスニシティの比較研究』文部省科学研究費助成研究(平成11年度〜13年度文部科学賞科学研究費補助金(基盤研究(A)(2)、代表者・津田守)研究成果報告書、大阪外国語大学. 1-18 (2001)