2001 Fiscal Year Annual Research Report
多言語教育プログラムによる児童の言語習得過程とその最適化に関する研究
Project/Area Number |
13871062
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Maebashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
原島 秀人 前橋工科大学, 工学部, 助教授 (30238175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ミックメーヒル C. S. 群馬県立女子大学, 文学部, 助教授 (70285071)
リーディー ショーン・マシュー 前橋工科大学, 工学部, 助教授 (40295457)
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Keywords | バイリンガリズム / イマージョン / 多言語教育 |
Research Abstract |
三年計画の初年度にあたる本年度は基礎資料収集、教育プログラム構築、そして啓蒙・発表活動を軸とした活動を行った。 まず基礎資料収集としては、様々なバイリンガルまたはイマージョン教育実践校の視察を行った。アメリカで7校、沖縄県で2校、静岡県で1校を訪問することができた。多くのインタビューを行うと共にビデオ映像や学校資料などを集めた。また子供達の談話音声データも収集し、文字化作業を進めている。文献・資料研究の面ではバイリンガル教育、日本の言語教育に関する文献を沖縄県教育センターや琉球大学を含め、各所から収集した。 教育プログラム構築の面では前橋市のインターナショナル・コミュニティー・スクール(ICS)の教育プログラム開発に大きく関わり、学校運営、カリキュラム、PTA組織、支援体制、教授法、教材研究・開発、FD、教室デザイン、テクノロジー利用、インターンシップ、等の面で様々な提言と実験的実践を行った。組織面では異文化・異言語の人達がNPOを組織する場合の困難さや流動性に対処することが難問であった。また同種の学校の多くが抱えているように教師陣や生徒の定着も流動的な面があり、問題が顕在化した。しかしその中で教師の研修活動、例えばモンテッソーリ教授法研修、を積極的にリードし、補助金によって様々な教材やコンピューターソフトウェアを購入し、教育効果や指導法の実験ができたことは有益であった。また今年度の集大成として20頁のガイドブックを日・英・ポルトガル、3ヶ国語版で発行する事ができた。 啓蒙・発表活動としては、早期多言語習得に関する様々なセミナー、講演、報告会を催した。また10th Pacific Science Inter-Congress Convention, JALT 2001 Conference,公開講座などで多言語教育とバイリンガリズムに関する研究発表を行った。
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Research Products
(1 results)