2001 Fiscal Year Annual Research Report
言政学の可能性インターネット時代における言語境の誕生
Project/Area Number |
13872008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | The Graduate University for Advanced Studies |
Principal Investigator |
出口 正之 総合研究大学院大学, 教育研究交流センター, 教授 (90272799)
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Keywords | 言政学 / 言語境 / 決済言語 / ハブ言語 / 基軸言語 / オーシャニゼーション / コンチネンタリゼーション / 言語的ハートランド |
Research Abstract |
本年度は、「言政学」という新しい切り口が学問上十分に有用であるように、定義づけを行った。主要な用語は以下の通りである。 (1)言政学・・・交通の時代において地形的・地理的な影響を扱う地政学に対し、インターネット時代(情報の時代)において、言語及び言語境の影響を考慮する言政学を提唱。 (2)決済言語・ハブ言語・・・二力国語以上の人が集まったときに、単一に使われる言語を決済言語、三ヶ国語以上の人が集まったときに媒介的に使用される言語をハブ言語と定義。 (3)基軸言語・・・大陸をまたがり5カ国以上で、通常、使用されている言語。現代では英語、スペイン語、アラビア語、フランス語がその代表。 (4)オーシャニゼーション・・・英語圏による世界的な情報網。他の基軸言語圏をコンチネンタリゼーションと定義。言政学では、グローバリゼーションは否定される。 (5)言語的ハートランド・・・コンピューター文字コードの規格化。極めて政治的に重要でありながら、政治的話題にすら上ってこないことに、言政学的な陥穽がある。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Deguchi, M: ""Linguapolitical"Situation in an eraof Internet Civil Society"Second ISTR Asia Pacific Regional Conference. (2001)
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[Publications] Deguchi M: "Great Economist Alfred Marshall and its influence by Mechanics"Information. Vol.5, No.1. 59-67 (2002)