2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13875057
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
河村 篤男 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 教授 (80186139)
|
Keywords | 独立制御 / UPS / 分散電源 |
Research Abstract |
今年度の成果の要点は以下である。 2台および3台のUPSシステムが独立制御により、安定かつ負荷分担を行い、しかも無効電力のバランスも達成可能であることを実験的に示した。 (1)3台のUPSシステムから構成される独立制御の実験装置を構築した。3つの4象限バイポーラ電源は、UPSの電圧源を模擬するために用いる。また、DSPボードは制御装置として用いる。それぞれの出力端子の電圧と電流のみを観測できると仮定する。それぞれのUPSの情報(端子電圧、電流)は、1つのDSPに集められるが、情報は交換しないで実験できるように制御プログラムを工夫した。 (2)まず、2台のUPSに独立制御を適用した。瞬時電圧と瞬時電流から有効分電流と無効分電流をサンプル時間毎に求め、現在、申請者が研究室で提案している範囲の独立制御を行っている状態で、(A)UPS1の位相が急変する場合、(B)UPS1の振幅が急変する場合、(C)負荷が急変する場合、について、データ(端子電圧、有効電力,無効電力)を収集した。横流の抑制が問題点をなるは、無効分電流の積分ゲインをうまく選ぶことにより、抑制効果をあげることができた。 (3)さらに、3台のUPSへ拡張して実験を行った。3台でも独立制御が有効に機能し、安定かつ、負荷分担を行いながら、横流も抑制して動作することが確認された。 (4)その結果、3台のUPSは申請者が提案している独立制御により、自律分散的に安定に動作することが確認された。
|