排出二酸化炭素の地中処分とそれに伴う地盤変形抑制に関する基礎的研究

2001 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 13875087
• Research Category: Grant-in-Aid for Exploratory Research
• Research Institution: Osaka University
• Principal Investigator: 松井 保 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20029143)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 鍋島 康之 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40263214) ; 小田 和広 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00185597)
• Keywords: ニ酸化炭素 / ハイドレート / 変形挙動 / ひずみ経路制御 / 異方圧密 / 海底粘土

Research Abstract

大都市部で排出される二酸化炭素をハイドレート化して地中内に処分する方法ならびに,地盤内に二酸化炭素ハイドレートが形成された場合の地盤変形挙動を予測し,制御する手法について検討を行った。本年度は,特に二酸化炭素などのハイドレートが海底地盤内に形成された場合の海底粘土の変形挙動を把握することを目的として,神戸沖で採取された不撹乱沖積粘土のひずみ経路制御方式による異方圧密試験を行った。その結果,ひずみ経路制御方式による不撹乱沖積粘土の異方圧密試験では圧縮剛性が一旦低下した後,体積ひずみの増加とともに圧縮剛性は徐々に増加することが確認さた。さらに,不撹乱粘土の圧密変形挙動はひずみ増分比に依存し,先に述べた圧縮剛性の変化挙動はひずみ増分比が大きい場合に顕著であることがわかった。
また,ガスハイドレート技術については,二酸化炭素ハイドレートよりも研究が進んでいるメタンハイドレートの文献を収集し,その生成・分解挙動について比較検討した。

Research Products

• [Publications] 小田, 鍋島, 松井, 金, 奥田: "ひずみ経路制御ミニ二軸試験による神戸沖不撹乱沖積粘土の異方圧密非排水せん断挙動"粘土地盤における最新の研究と実際シンポジウム論文講演集. (印刷中). (2002)