2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13875097
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川口 健一 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (40234041)
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Keywords | インフレータブル / 空気膜構造 / 膜構造 / 張力構造 / 特異値分解 / 一般逆行列 / 宇宙構造 / 可変構造 |
Research Abstract |
本研究ではインフレータブル構造(内部に空気などの気体を導入し、その圧カにより強度を得る構造)について、その形態から分類調査を行い、さらに、そのインフレーション過程に着目して、インフレータブルの可能性と、最適なインフレニション過程について数値解析を用いた考察を行うことを目的としている。インフレータブル構造のインフレーション過程の解析が通常の汎用プログヲムなどによる数値解析では困難である大きな理、由は、膜の自重と内圧がつり合った状態で大変位過程が進行することに起因する。多くの場合、膜面はその面積よりも小さいコンプレッションリングに囲まれた領域を通過するために、膜面や補強ケーブルには大きな形状変化が生じ、膜材などにダメージを与える可能性がある。それらの問題を調査するため、従来の荷重制御では不可能であった大変位過程に対し、内包気体の分子量に着目する新しい解析手法を提案し、安定な解析を行う手法を開発することとした。 初年度である13年度は,内包空気の分子量に着目した定式化及び数値解析プログラムの作成を申心に研究を行った。特異値分解法を用いた内包空気の体積に着目した空気膜構造のインフレート解析についてケーブル要素を用いた解析手法を開発し,その手法を膜構造へ(ケーブル要素から膜要素へ)拡張する基嘩的な調査を行った。また,世界各地の空気膜構造に関する資料を収集しつつあり,次年度にその形態について分類,調査する予定である。
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