2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13875101
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
加藤 信介 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (00142240)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白石 靖幸 北九州市立大学, 国際環境工学部, 講師 (50302633)
大岡 龍三 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (90251470)
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Keywords | 健康都市 / 真の健康 / VOC |
Research Abstract |
本研究は、環境・健康都市(Healthy City)を計画・創造する概念と手法を整理し、環境・健康都市(Healthy City)の都市モデルと現状からそれに至る道程を提示することを目的としている。そのため、(1)個人、社会にとっての「真の健康」を建築学、都市工学的に明らかにし、(2)個人・社会が「真の健康」を謳歌する諸条件を明らかにし、(3)健康生活を具現するための都市構造、都市機能を提案し、(4)現状の都市から環境・健康都市に至る方法を具体的に提言している。本研究の本年度の成果をまとめると以下となる。 (1)健康生活を具現するための都市構造、都市機能の提案 (1)複雑系システムに関する研究:社会構造を数学的に表象する複雑系システムの仕様を作成した。 (2)健康住宅・建築・都市モデルの作成:「真に健康」な生活の場となる住宅、建築のモデルを諸外国の都市モデルも参考として創造し、そのイメージモデルを提示した。特に生活の場となる都市、交通、物流に関してもモデルを収集し、それらの運用に関しても信頼性の高いモデルを構築し、提案した。 (2)現状の都市から環境・健康都市(Healthy City)に至る方法の具体的提案 住宅・建築・都市の観点からの「真に健康」な都市計画の基礎研究成果をもとに、環境・健康都市実現の方法に関してその必要条件を検討した。具体的には、これまで建築学、都市工学的観点から行ってきた基礎研究を起爆剤として広報活動を行い、医学、社会学、経済学等の計画実現に不可欠な分野の研究者を集い、学際的研究の指針を提示した。また、この学際的研究を核に環境・健康都市実現のため政策や制度を検討した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 星野邦広, 今中努志, 加藤信介, 朱清宇, 安宅勇二, 安福勝: "実温度条件下における材料から放散される半揮発性有機化合物(SVOC)測定に関する研究(その1) チャンバー内吸着加熱脱着法の開発"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-2. 857-858 (2002)
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[Publications] 朱清宇, 加藤信介, 星野邦広, 安宅勇二, 安福勝: "実温度条件下における材料から放散される半揮発性有機化合物(SVOC)測定に関する研究(その2) 建材、家電製品からのSVOC放散量の測定"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-2. 859-860 (2002)
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[Publications] 安宅勇二, 加藤信介, 村上周三, 朱清宇, 伊藤一秀: "揮発性有機化合物の放散・吸脱着等のモデリングとその数値予測に関する研究(その33) パッシブ吸着材の濃度低減効果試験に関する実験とCFD解析"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-2. 997-998 (2002)
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[Publications] 陳宏, 大岡龍三, 原山和也, 加藤信介: "中国・ShenZhenの屋外環境共生空間に関する研究(その1) CFD解析による建物形状・植栽配置の変化が屋外温熱環境改善効果に及ぼす検討"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-2. 929-930 (2002)
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[Publications] 上原瞳, 加藤信介, 村上周三, 大岡龍三, 伊香賀俊治, 白石靖幸: "ポーラス型居住区の環境工学的特性の解明(その12) ハノイ実験住宅におけるボイド配置が通風性状に及ぼす影響の検討"日本建築学会大会学術講演梗概集. D-1. 1025-1026 (2002)
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[Publications] 白石靖幸, 村上周三, 加藤信介, 伊香賀俊治, 平野智子: "ポーラス型住棟の自然換気量増加と冷房負荷削減効果の検討-高温多湿気候下における環境負荷低減型住居に関する研究-"日本建築学会計画系論文集. 558. 15-23 (2002)