2001 Fiscal Year Annual Research Report
建築物の解体を考慮した設計手法の開発とその実現手段に関する研究
Project/Area Number |
13875108
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
古阪 秀三 京都大学, 工学研究科, 助教授 (60109030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金多 隆 京都大学, 国際融合創造センター, 助教授 (10301243)
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Keywords | 解体 / 廃棄物 / 設計 / リサイクル / 環境 |
Research Abstract |
本研究課題は,建築生産全体を視野に入れた「建築物の解体を考慮した設計手法の開発とその実現手段」の開発研究に取り組むものである。本年度は,既往研究と実態の把握を中心に実施し,最終成果物となる「建築物の解体を考慮した設計手法」の構築のための基礎的な理解を深めることとした。具体的には,まず,日本建築学会や関連学協会での現在の研究上の動向(マレーシアなど地球環境問題への認識が深い諸外国を含む)をつかむための文献研究を行った。また,実務の動向については解体工事の実務経験者約20名による研究会を発足させ,研究会を中心に情報収集と検討を進めた。同時に,建設廃棄物の処理の実態,リサイクルの実態把握のためのフィールド調査を行った。これらにより,マニフェスト伝票などにより解体工事作業所を始点とする廃棄物処理の流れを把握した。また,アスファルト・コンクリート,プラスチック,木材等の中間処理工場を視察調査し,それらの実態と問題点を把握することができた。以上より得られた知見としては,1.解体と廃棄物のマネジメント方法を検討するには,分別された廃棄物ごとに搬出先,搬出量,費用,引き渡し条件など詳細な情報の記録が必要である,2.例えば木材など一部のリサイクルについては,林産事業者や中間処理事業者の視点からは国による基準を批判的に検証する余地がある,3.次プロジェクトの設計段階で再生資源が採用されうるかどうかによってリサイクルの成立可能性が大きく影響される,等の認識を得られたことがあげられる。
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Research Products
(1 results)