2001 Fiscal Year Annual Research Report
仮想体験法をめざした果樹の整枝剪定法の開発・学習支援システムの開発
Project/Area Number |
13876004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
山本 隆儀 山形大学, 農学部, 教授 (40007224)
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Keywords | 落葉果樹 / 整枝剪定法 / 樹形構築システム / 開発・学習支援システム / 立体写真測量 / 枝群3次元グラフィックス / 枝の肥大量 / 新梢発生パラメータ |
Research Abstract |
1.本年度の研究実施計画にほぼ沿い、新梢の発生習性パラメータの入手のための実験として、リンゴ'ふじ'の240本、カキ'平核無'の193本、セイヨウナシ'ラ・フランス'の308本およびオウトウ'佐藤錦'の142本の新梢について10項目(発生順序、発生位置、分岐角度、枝径、長さ、枝序回転角度、傾斜角度、方位角度、湾曲度、着葉数)について、その母枝(1年生枝)の11項目(上記10項目+剪定の有無)とともに調査し(現場における用具を用いた実測)、また、重回帰分析を行なった。さらに、上記計測の効率化の観点から、立体写真測量法による計測方法を考案した(平成13年度秋季園芸学会で口頭発表)。また、冬季に全品種の左右写真撮影を行ない(各品種約30組)、一部、立体写真測量法による計測を行なった。 2.本年度の研究実施計画にほぼ沿い、上記品種の枝の肥大特性(季節的変化と日中の変化)および年肥大量と枝形質との関係を調査した。さらに、枝齢、上記11項目から年肥大量を推定するためのパラメータの入手実験を行ない、新梢から10年生枝までの各枝齢について、リンゴ'ふじ'で60本、カキ'平核無'で66本、およびセイヨウナシ'ラ・フランス'で56本について計測し、また、重回帰分析を行なった。 3.上記のパラメータを前提とした樹形構築システム(仮称プログラム名:Cacos)のアルゴリズムを考案し、そのフローチャートおよびサブルーチンプログラムを作成した。しかし、立体写真測量からのパラメータ入手実験が終了していないので、プログラム全体の完成とそのデバッグ作業には着手していない。 4.今後の課題について:信頼できるパラメータの入手とシステムの稼動に重点を置きたい。
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