2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13876053
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
田中 勉 神戸大学, 農学部, 教授 (20144602)
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Keywords | フィルター / 浸透流 / 浸透破壊 / 安定設計 |
Research Abstract |
地下水位の高い地点における矢板背後地盤の掘削においては浸透流が問題となる。対応を誤ると浸透破壊を起こすことになるので十分な対策が必要である。浸透破壊の防止工法の一つに押えフィルターがある。押えフィルターの設置によって、地盤の浸透破壊に対する安定性が向上することが知られている。しかしながら、押えフィルターの設計に関して、最適な敷設方法(ある厚さに対する最適幅など)が未解決な問題として残されている。ここでは、著者らがこれまでに提案している「Prismatic failure concept」を、プリズムの両端が自由に移動するように拡張した「Extended Prismatic failure concept」を新しく提案し、矢板背後地盤上に設置する押えフィルターの最適設計手法について考察を行った。本問題は、地盤内に矢板に接しない破壊プリズムが形成される問題であり、これまでのPrismatic failure conceptでは十分考慮できなかったものである。本プログラムを用いると効率的、現実的な計算が可能となることがわかった。今後、本プログラムを用いて、押えフィルターに関して、種々の観点から考察を加え押えフィルターの設計理論の構築に向けて考察を進めて行く予定である。 また、著書(共著)「建設材料 -地域環境の創造-」の第6章:建設材料の劣化現象及び防止対策において、第6.9節で土の侵食と防止対策について議論した。そこでは、安定性評価手法の一つとしてPrismatic failureの考え方があること及びその内容について述べ、防止工法の一つとして押えフィルターがあり浸透水の出口部分における地盤の安定性を高めるために用いられることを示した。
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Research Products
(2 results)