2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13876055
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小濱 泰昭 東北大学, 流体科学研究所, 教授 (60006202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡部 英夫 東北大学, 流体科学研究所, 助手 (10006190)
門谷 茂 香川大学, 農学部, 教授 (30136288)
木島 明博 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (50161451)
菊地 聡 東北大学, 流体科学研究所, 助手 (40312665)
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Keywords | ナノバブル / 生物活性 / 環境浄化 / 摩擦抵抗軽減 / 多孔質ガラス |
Research Abstract |
本研究補助金の交付を受け、この1年で二つのテーマで研究を遂行してきた。即ち、(1)旋回流式マイクロバブル発生装置を開発し、海洋養殖生物への応用(2)ナノバブル発生装置の開発である。(1)に関してはホタテ貝の養殖に適用し測定を行い、生育促進効果を確認している。尚次年度もこの測定を継続して行う。(2)に関しては、ナノサイズの均一な多孔質ガラス(Shirasu Porous Glass ; SPG)のパイプを用いて新たなナノバブル発生装置を開発、実験を開始した。現在のところ、ナノサイズからマイクロサイズのバブルの発生が確認されている。そのバブルの大きさは、圧送する水の流量と、空気の圧力との関係で概ね決定される。空気の水流を圧力を一定にした場合、水流の速さが速くなるに従ってバブルサイズは小さくなり、水流の速さが遅くなるに従って大きくなる傾向を確認している。この測定は次年度も行う予定にしている。 この1年の研究で本研究の応用分野が医学へと広がる可能性も確認した。SPG技術は既に肝臓ガン治療時に抗ガン剤を運ぶDrag Deliveryに応用されているが、肝臓ガン以外への拡大に本研究成果が使える可能性が見えてきている。この点は次年度も集中的にその可能性を追及する予定である。
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