2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13877051
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
佐藤 章夫 山梨医科大学, 医学部, 教授 (40020747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
王 培玉 山梨医科大学, 医学部, 助手 (10283201)
大村 実 九州大学, 大学院・医学研究科, 助手 (50243936)
白井 智之 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (60080066)
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Keywords | 前立腺がん / 牛乳 / エストロゲン / プロゲステロン |
Research Abstract |
1 牛乳中の女性ホルモンの測定 市販牛乳(妊娠牛が泌乳)とモンゴル牛乳(非妊娠牛が泌乳)中の女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)を測定した。市販牛乳には女性ホルモンが多く含まれていた。モンゴル牛乳に比べると、抱合型エストロン(経口的に生理活性が高い)濃度はほぼ2倍、プロゲステロン濃度はおよそ10倍であった。1日の牛乳摂取量を300mlとすると、日本人は1日にほぼ100ngの抱合型エストロンと100皿9のプロゲステロンを摂取していることになる。 2 PhIP-前立腺がんに対する牛乳の影響 1)牛乳を小動物に与えるのは困難で特別の工夫を必要とする。グルテン(リジン、バリン、スレオニン、メチオニン添加)、ココナッツオイル、乳糖を主成分とする牛乳と等カロリーの人工乳を作った。粉末飼料と牛乳(あるいは人工乳)を3 : 4(重量比)とする特別食を作りラットに与えることにしたこの飼料によってラットは粉末飼料を15g、牛乳(あるいは人工乳)を20g摂取することになる2)1群20匹として4群(牛乳群2群と人工乳群2群)計80匹のF344ラットを用いた。各群の1群に100mg/kgのPhIPを5ml/kgのコーン油を週1回与え(実験群)、コーン油のみを与えたものを対照群とした。当初PhIP投与を20週継続する予定であったが、投与開始12週頃から牛乳+PhIP群の体重減少が見られたため、PhIP投与は15週をもってうち切った3月15日現在、31週が経過した。60週後に予定通り剖検し、前立腺がんの発生状況を観察する。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] D.Ganmaa, P.Y.Wang, L.Q.Qin, K.Hoshi, A.Sato: "Is milk responsible for male reproductive disorders?"Medical Hypothesis. 57(4). 510-514 (2001)
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[Publications] D.Ganmaa, X.M.Li, L.Jiang, L.Q.Qin, P.Y.Wang, A.Sato: "Incidence and mortality of testicular and prostatic cancers in relation to world dietary practices"International Journal of Cancer. 98(2). 262-267 (2002)
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[Publications] 秦立強, ガンマ・ダバサンブ, 王培玉, 李湘鳴, 金子誉, 佐藤章夫: "日本の市販牛乳と伝統的なモンゴル牛乳中のエストロゲン濃度の比較"日本衛生学雑誌. 57(1). 398 (2002)
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[Publications] 秦立強, 王培玉, ガンマ・ダバサンブ, 徐加英, 李湘鳴, 佐藤章夫: "EIAによる牛乳中プロゲステロンの測定"日本衛生学雑誌. 57(1). 399 (2002)