2001 Fiscal Year Annual Research Report
ミトコンドリア及び核遺伝子多型と生活習慣の生活習慣病発症に対する関連性の交互作用
Project/Area Number |
13877060
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
豊嶋 英明 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10023657)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八谷 寛 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 助手 (30324437)
玉腰 浩司 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 講師 (30262900)
近藤 高明 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (00195900)
|
Keywords | 遺伝子多型 / ミトコンドリア遺伝子 / 核内遺伝子 / 個人情報保護 / 生活習慣 / コホート研究 / がん / 死亡 |
Research Abstract |
本研究の目的は、「コホート研究による発がん要因の評価に関する研究(文部科学省)」において蓄積している10年間にわたる追跡の結果と遺伝子多型との関連を個人の生活習慣を考慮して検討することであり、研究初年度にあたる本年度は、本研究で用いるDNA試料(文部省がん特別研究の総合がん領域資材班(班長:渋谷正史)の協力により10μgずつ10本に分注して東京大学医科学研究所内に保存してあるもの)を名古屋大学医学部公衆衛生学に設置されているDeep-Freezerに移送し一時的に保管し、遺伝子解析を開始すること、および疾患登録情報をコード化し、既存の生活習慣等のデータベースと結合させることを実施した。 本検体はDNA利用委員会(事務局:東京大学医科学研究所 渋谷正史、委員長:笹月健彦)が研究者からの利用の申請に基づいて、利用の可否を決定する仕組みになっており、平成12年より利用許可を申請中であったが、さらに平成13年度よりがん特定研究倫理委員会の審査も経る必要が生じた。平成13年9月に審査申請を行い、同年11月に利用許可が得られたため、12月に名大へ移送を終了し、現在遺伝子多型の分析が進行中である。 本研究を実施するにあたり「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針」を遵守し、その手続きにも十分留意した個人情報管理体制を整えた。まず、アンケート・健診成績等からなるデータベースからは個人識別情報を消去し、それと連結可能であるような固有番号のみを付した。固有番号と個人識別情報を連結可能にする情報は外部記憶媒体(MO)に記録され、公衆衛生学教室内のOA金庫に保存した。また試料には検体番号が記されているが、遺伝子解析に先立ち、検体番号を何らかの別の番号に変換し、遺伝子情報はその別の番号において把握するものとし、検体番号とその別の番号との連結は個人識別情報管理者のみが行うものとした。なお、検体番号と個人識別情報とのリンケージに必要な情報は東大医科研内には存在せず、すべて名古屋大学内の個人識別情報管理者が厳重に保管している体制を整えた。
|