2001 Fiscal Year Annual Research Report
胎生時に発現し心筋傷害時に再び出現するCARの働きと意義
Project/Area Number |
13877104
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
相澤 義房 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50143780)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 正洋 新潟大学, 医学部・附属病院, 医員
桑野 良三 新潟大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (20111734)
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Keywords | CAR / 心筋障害 / 細胞間結合 |
Research Abstract |
胎生期に脳神経系と心臓にみられるCARの意義はまだ不明である。神経間の接着や心筋の機能的な合包体の形成に関与する可能性がある。 自己免疫性の心筋炎では、炎症の極期にCARは再び出現することが判明していた。CARがコクサッキーとアデノウイスルの受容体に一致し、細胞表面に発現する蛋白であることから、ウイルスの関与のない自己免疫性の心筋炎における心筋傷害とCARの関係を検討するのにきわめて都合が良い。炎症の過程と、各種サイトカインやTH1/!H2バランスと経過の関係を明らかにした。抗炎症性のサイトカイン遺伝子治療で、警戒することも判明した。CARは炎症極期に発現することを確認、治療過程や心筋の修復過程でのCARを想定された。 また生下後の培養心筋では、増殖するにつて発現は低下し、またTNFαによって発現が増強されることが判明し、また高血圧モデル・ラットで肥大や心不全を作製しても、CARの発現増強はないことも確認した(データ整理中)。また、血管内皮を剥離する動脈硬化のモデルでも、CARは新生内膜に出現し、細胞間が密になると消失して行くことが判明した(データ整理中)。 これらの所見からCARは細胞間の結合状態を感知し、細胞間の接着が完成するまで発現が持続させる物質であることが示唆された。これらは目下データの解析、まとめている最中である。 今後これま得られた所見から、CARの細胞間結合(接触)または離断の感知蛋白としての意義の解明、およびその発現の機序、CARの機能にていて2年目の検討を予定している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] K.Fuse: "Enhanced expression and production of monocyte chemoattractant protein-1 in myocarditis"Clin ical Experimental Immunology. 124. 346-352 (2001)
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[Publications] K.Fuse: "Th1/Th2 Balance Alteration in the Clinical Course of a Patient With Acute Viral Myocarditis"Japanese Circulation Journal. 65. 1082-1084 (2001)
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[Publications] M.Kodama: "Respiratory alkalosis does not alter NOx concentrations in human plasma and erythrocytes"American Journal of Physiology Heart Circ Physiol. 281. H2757-H2761 (2001)
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[Publications] M.Kodama: "Changes in the Occurrence of Mechanical Alternans After Long-Term β-Blocker Therapy in Patients With ChronicHeart Failure"Japanese Circulation Journal. 65. 711-716 (2001)
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[Publications] Ozaki, K et al.: "Regulation of Endothelial Nitric Oxide Synthase and Endothelin-1 Expression by Fluvastatin in Human Vascular EndothelialCells"Jpn.J.Pharmacol. 85. 147-154 (2001)
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[Publications] K.Watanabe: "Protection Against Autoimmune Myocarditis by Gene Transfer of Interleukin-10 by Electroporation"Circulation. 104. 1098-1100 (2001)