2001 Fiscal Year Annual Research Report
先天異常とダイオキシン受容体関連蛋白の多型との相関:性腺機能障害と口蓋裂
Project/Area Number |
13877122
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
小崎 健次郎 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (30234743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉橋 博史 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60286531)
松尾 宣武 国立小児病院, 院長(研究職) (50173802)
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Keywords | ダイオキシン / 多型 / 先天異常 / 奇形 / 催奇形因子 / ゲノム / 環境因子 / 内分泌撹乱因子 |
Research Abstract |
矮小陰茎患者群(伸展陰茎長が同年齢の正常対照日本人の-2.5SD未満)59名と正常対照群80名におけるAHRRのPro185Ala多型の対立遺伝子と遺伝子型の頻度を比較した。それぞれの群の対立遺伝子(P=0.01)と遺伝子型(P=0.04)の頻度を比較したところ、有意な差を認めた。次に遺伝子型を、185Proアレルに関してホモ接合体のグループと、185Alaアレルを少なくとも一つ保有するグループという2つのカテゴリーにグループ化した。185Proアレルのホモ接合体を保有する割合は、矮小陰茎患者群においては46%(27/59)、正常対照群においては27%(22/80)であった。この傾向はグループ化しない場合と同様であった(P=0.03)。矮小陰茎患者群のProアレルに対する相対危険度は、1.67であった(信頼限界95%、1.06-2.61)。矮小陰茎患者群と正常対照群におけるAHRのArg554Lys多型の、対立遺伝子(P=0.90)と遺伝型(P=0.56)の頻度を比較したところ、有意な差を認めなかった。AHRの554Argと554Lys対立遺伝子の頻度は、ハーディー・ワインバーグ平衡状態にあった。ARNTに関しては、矮小陰茎患者群と正常対照群の両群において、欧米人において既知であるAsp511Asn多型を認めなかった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Hideki Fujita: "Characterization of the aryl hydrocarbon receptor repressor gene and association of its Pro185Ala polymorphism with micropenis"Teratology. 65(1). 10-18 (2002)
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[Publications] Tomohiro Ishii: "Micropenis and the AR Gene : mutation and CAG repeat-length analysis"Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism. 86(11). 5372-5378 (2001)