2001 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺癌に対するI-125直腸超音波ガイド下組織内照射における線量算出法の確立
Project/Area Number |
13877146
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
青木 学 東京慈恵会医科大学, 放射線医学講座, 助手 (90246364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兼平 千裕 東京慈恵会医科大学, 医学部・放射線医学講座, 教授 (20125016)
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Keywords | 前立腺癌 / ^<198>Auグレイン / 直腸超音波 / 組織内照射 / 前立腺浮腫 / 線源移動 |
Research Abstract |
現在まで(平成14年3月)^<125>Iシードの本邦への輸入が認可されていない(本年9月以降にずれ込む予定)ため、これに代わる永久刺入線源として我が国で唯一認可されている^<198>Auグレインを用いることとした。現在までに1症例に刺入し、2症例目の術前計画のための直腸超音波(TRUS)検査を施行し線源配置を計画中である。当初の予定であった^<125>Iシードが使えなくなったため、Iowa大学等のデータを基に^<198>Auグレインの線源強度を考慮し総線量70Gyの半分(35Gy、2.35mCi/個)の線量を組織内刺入により投与し、残りの線量を外部照射により投与する計画とした。これに伴い前立腺に刺入する針(needle)の本数は6割程度になるため、前立腺浮腫の程度(magnitude)、期間(duration)の経時的変化(Dynamic study)が当初の予測より下回る可能性が生じた。1症例目において、術後3週間目に施行したCTを用いて実際に投与された線量分布を作成の際、副作用の重要部位である尿道の同定が困難であることがわかり、2例目からは術前CTを施行する際に膀胱バルーンを留置し、造影剤を用いることで解決した。 また、術後に線源の移動の有無を確認するため施行した腹部単純X-PおよびCTにより、術後数時間から2〜3日の間に線源の移動が起こり、最終的に微小血管で停止したものと考えられる。これまで報告された線源の移動先では肺がもっとも多かったが、^<198>Auグレインでは前立腺被膜の僅か外側に刺入する頻度が高くなる結果線源の移動頻度が高くなる可能性が示唆された(1症例目では、16個中3個であった)。今後その頻度や線源の移動先についても検討を加える予定である。
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