2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13877152
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
尾崎 紀夫 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (40281480)
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Keywords | 5-HT / 受容体 / 薬物反応性 / アストロサイト |
Research Abstract |
5-HT5A受容体に親和性を持つ、内因性物質同定のため、本年度は、5-HT5A受容体の固定化アフィニテイカラムの作成準備を行った。 1)固定化アフィニテイカラムなどで分離した各fractionの5-HT5A受容体活性を高感度で測定するために、5-HT5A受容体を高密度で発現させた細胞株を作成した。この細胞株で種々の5-HT作動薬の5-HT5A受容体への親和性を測定し、各fractionの5-HT5A受容体活性を約10-20μlの用量で測定できることを確認した。また、カラムの結合能・分離能を検討するために5-HT5A受容体に選択性のあるテトラペプチドのデザインを開始した。 2)刺激応答による細胞外pH変化に基づいて、イオンチャネルやレセプターの薬物反応を解析することができるサイトセンサーシステムを用い、5-HT5A受容体を高密度で発現させた細胞株において5-HT-5A受容体を介した5-HT反応を捕らえることに成功した。さらに、サイトセンサーを用いて、受容体反応性を比較すると、C6 Glioma細胞に元来発現しているβ受容体に対するisoproterenolの反応やC6 Glioma細胞に安定発現させた5-HT1A受容体に対する5-HT反応の大きさに比べて、5-HT5A受容体を介した5-HT反応は非常に小さいことが判明した。しかも、5-HTより5-HT5A受容体に対する親和性が高いアゴニストである5-CTでは、反応が認められなかった。5-HT5A受容体には他の内因性の伝達物質が存在する可能性を支持する結果であった。今後、サイトセンサーシステムを用い、精製・分離した内因性物質の5-HT5A受容体を介した機能を5-HTおよびLSDと比較する予定である。 3)5-HT5A受容体の固定化アフィニテイカラムの作成のためのhistagの付いた5-HT5A受容体を大量に精製するための、大腸菌用ベクターを作成した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Iwata N, N.Ozaki, T.Inada, Goldman D: "Association of a 5-HT5A receptor polymorphism, Pro15Ser, to schizophrenia"Molecular Psychiatry. 6(2). 217-219 (2001)
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[Publications] Ebisawa T, Uchiyama M, et al.: "Association of structural polymorphisms in the human period3 gene with delayed sleep phase syndrome"EMBO Rep. 2(4). 342-346 (2001)
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[Publications] Imamura K, Sawada M, et al.: "Activation mechanism of brain microglia in patients with diffuse neurofibrillary tangles with calcification : a comparison with Alzheimer disease"Alzheimer Dis Assoc Disord. 15(1). 45-50 (2001)
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[Publications] Hatsuda S, Sugita S, et al.: "Inhibition of K(+)-evoked release of rat striatal 5-hydroxytryptamine by an atypical antidepressant : trazodone"Neuropsychobiology. 44(2). 103-107 (2001)
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[Publications] 尾崎紀夫: "精神疾患の分子遺伝学的研究:ヒトゲノム計画完遂を目前にひかえて"精神神経学雑誌. 103. 532-537 (2001)