2001 Fiscal Year Annual Research Report
造血前駆細胞の選択的支持能を規定する骨髄間質細胞発現分子の解析
Project/Area Number |
13877155
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
亀岡 淳一 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (30261621)
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Keywords | 骨髄 / 間質細胞 / DNAマイクロアレイ |
Research Abstract |
血球分化における骨髄間質細胞と造血細胞のcell-to-cell interactionの重要性が提唱されて久しいが、その実体はいまだ不明で,責任分子は明らかにされていない。今回我々は、DNAマイクロアレイ法を用いて、造血細胞のlineageを規定する間質細胞表面の機能分子の同定を試みた。SV40T抗原を導入したトランスジェニックマウスより樹立した33種類の骨髄間質細胞株(TBR細胞株)のうち赤芽球コロニーを多数形成するTBR 31-2,343(いずれも前脂肪細胞)と,全く支持しないTBR 33,511(いずれも前脂肪細胞)を10%胎児牛血清を含む培地で大量培養し,total RNAを抽出し,polyA RNAからcDNAを作製した。Atlas Glass Mouse 1.0 Array(1081遺伝子)をクロンテック株式会社より購入した。次にアマシャム ファルマシア バイオテク株式会社probe labeling kitを用いて,cDNAの蛍光ラベリング(cy3-,cy5-)を行い,マイクロアレイとハイブリダイゼーションし、スライドのスキャニングを行いデータを解析する予定である。さらに、赤芽球系の造血前駆細胞支持能の選択性と発現の相関が強い遺伝子群から、造血支持能との関連が予測される分子を選び出し、その分子の蛋白発現を調べ、またその分子の発現していないTBR細胞株にその遺伝子を導入して造血支持能などの機能を解析する計画である。
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