2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13877178
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
篠澤 洋太郎 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30129465)
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Keywords | 人口皮膚 / 汗腺 / 熱傷 |
Research Abstract |
現在臨床応用されている植皮は皮膚付属器の配慮がなく、そのために整容性が優れない可能性もある。本研究は、水分・電解質調節等に欠かせない汗腺を如何に植皮に組み込めれるかについての基礎的研究である。 (1)250〜300gのSpraugue-Dowleyラットを用い「左右背部に各々1.5cm×3cm大に皮膚を切除、人口真皮(各々1.5cm×3cm大)を縫着し、この上を滅菌シリコンガーゼで覆いstaplerにて固定し2週間後にシリコンガーゼを除去後培養皮膚を移植する」ことを予定したが、人工皮膚の使用は感染等による脱落により人口真皮を基盤とした良好な肉芽組織を得ることが不可能と考え、ラットに2.38cm×3cm(この大きさの穴を有する合成樹脂プレートを作製)大のIII度熱傷を作製(熱湯、15秒間)、焼痂皮脱落後(熱傷作製約3週間後)にできる肉芽組織を使用することに変更した。 (2)熱傷患者の植皮術に際し、筋膜上にて切除された患者皮膚の鏡検用プレパラートを作製し、汗腺の有無を検討している。この中に汗腺組織があれば、マイナス80℃に保存してある皮膚より汗腺細胞を分離培養し、実験に使用することを考えている。 また、ヒトの皮膚を使用する場合には異種間移植となるため拒絶反応を憂慮し、「ネコの足の裏の肉球に汗腺が存在する」という情報に基づき、ラット手掌、足掌の鏡検用プレパラートを作製し検鏡したが汗腺は見つからなかった。 (3)「細胞が機能を有するためにはその形態が重要である」との教えより培養あるいは(肉芽組織上で汗腺細胞が生着した場合には)汗腺細胞の上に汗腺の形態を有するscaffold(足場掛)を置き汗腺細胞が組織的に如何に変化するかをみるため、人工真皮製造販売元とscaffoldにつき検討を行っている。
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