2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13877179
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 成 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (20250764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貝羽 義浩 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (30323017)
橋爪 英二 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (70321990)
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Keywords | 形状記憶合金 / 血管吻合 / ニチロール / 端側吻合 / 腹部大動脈 |
Research Abstract |
1)記憶合金の形状の設計,作製 Zステント型の形状記憶合金を用いてT字型人工血管と腹部大動脈の端側吻合実験を行ってきたが,吻合口に合金の骨格が架かる形状となっている。また,T字型人工血管と宿主血管の密着性を高めることで,血液の漏れをなくすることが可能であることから,よりも単純な構造で,縮小性,固定性,密閉製に優れた器具の設計と作成を行っている。現在、径3mmのパイプをレーザーカッティングで加工し、吻合口部分の骨格を取り除いた形状記憶合金を試作中である。 2)T字型人工血管の作成 補強膜を除去し薄層化したePTFE人工血管をT字部分に使用し、伸展性に富み宿主血管と密着しうる吻合血管を作成した。 3)腹部大動脈への人工血管吻合術 新しい形状記憶合金の開発と平行して従来のZ型形状記憶合金で移植実験を開始した。ビーグル4匹に,腹部大動脈にT字型人工血管(ePTFE)の端側吻合を行ったが、犬は腹部大動脈が短く抹消吻合部の形態から容易に圧迫を受け早期閉塞を来たした。そこで、より血管の長いブタに動物を変更し移植実験を行っている。現在まで3匹に実施し、手術時の血液漏出の程度,吻合に要する時間,簡便性,固定力について評価中であり、ほぼ満足できる結果を得ている。 4)経時的観察 移植後1,3ケ月で以下の項目について検討中である。 a)血管造影における開存性,狭窄の有無、b)摘出した動脈の肉眼的,組織学的検索 (瘤化の有無,血栓形成の程度、器具および人工血管の器質化,宿主血管の変化,内膜治癒,内膜肥厚,力学的強度)さらに10匹を予定している。また、新設計の形状記憶合金でも同様の評価をする予定である。
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Research Products
(1 results)