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2001 Fiscal Year Annual Research Report

抗原堤示の場としての二次的リンパ組織の意義の解明と免疫寛容誘導への基礎的検討

Research Project

Project/Area Number 13877183
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

猪飼 伊和夫  京都大学, 医学研究科, 講師 (60263084)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 寺嶋 宏明  京都大学, 医学研究科, 助手 (40314215)
Keywords二次的リンパ組織 / 同種皮膚移植 / 抗原提示 / Alloreactive antibody / alyマウス
Research Abstract

アロ抗原提示と感作における二次的リンパ組織の意義を調べるために、リンパ節欠損のミュータントマウスであるalyマウス(aly/aly)を用いて、アロの皮膚移植実験を行った。
donorとしてBALBマウスの尾部皮膚を用い、recipientとして、正常ヘテロマウス(aly/+)、alyマウスと脾摘alyマウスとを用いた。一般に皮膚移植片拒絶に主に関わっているのは細胞性免疫であり、移植部位の所属リンパ節がその抗原提示の場と言われている。しかし、所属リンパ節のないalyマウスでも、さらに二次的リンパ組織のない脾摘alyマウスにおいても、皮膚移植片は拒絶されることがわかった。次に、液性免疫反応をみるために経時的にrecipientの血液を採取して、Flow cytometryを用いてアロ抗原に対する抗体価を測定した。ヘテロマウス、alyマウス、脾摘alyマウスとも移植片拒絶の時期とほぼ一致して、抗体価(lgM, lgG)の上昇を認めた。
脾摘alyマウスでは、alyマウスと比較してアロ皮膚移植片の長期生着を認め、アロ抗原に対する抗体価の上昇も少ないことから、二次的リンパ組織は、生体にとって迅速な免疫応答開始の場としての意義と、液性免疫反応の場としての意義が示唆された。また、少なくともアロ皮膚移植片の拒絶において、二次的リンパ組織が必ずしも必要ではないことが確認された。
今後は、blocking抗体を投与することでalyマウス、脾摘alyマウスでのアロ皮膚移植片に対する拒絶反応の抑制を試みて、新しい免疫寛容誘導法の可能性を検討する予定である。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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