2001 Fiscal Year Annual Research Report
葉酸拮抗剤MTX,TNP-351の血管新生阻害によるTvmor Dormancy
Project/Area Number |
13877211
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
佐川 元保 金沢医科大学, 医学部, 助教授 (70292274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐久間 勉 金沢医科大学, 医学部, 助教授 (90215674)
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Keywords | 血管新生 / 肺癌 / Tumor Dormancy |
Research Abstract |
TNP-351は抗癌剤として開発された新規葉酸拮抗剤であり,in vivoで各種癌に対し有効とされたが,in vitroで十分な効果が得られず開発中止となった。この報告よりわれわれはTNP-351の癌に対するin vivoの効果が,抗血管新生作用によるものではないかと考え,検討を行った。その結果,TNP-351は,in vitroで血管新生因子bFGFによるウシ副腎由来毛細血管内皮細胞(BCEC)の増殖を抑制し,その抑制効果は用量依存性で,100nMの低濃度で有意な抑制効果が得られた。さらにTNP-351は,bFGF刺激によるBCECの遊走及びI型コラーゲンゲルでの管腔形成を抑制した。TNP-351が血管新生抑制作用を持つことが判明した。 また既存の葉酸拮抗剤MTXは現在抗癌剤としてだけでなく、免疫抑制薬として関節リウマチの患者に対しステロイド以上の治療効果が報告されており、臨床においては最も信頼されるリウマチ治療薬として保険適応外であるにも関わらず汎用されて来ており、今回保険適応が新規に認められた。リウマチ関節内のパンヌス増殖においては血管新生が重要であり、血管新生抑制剤はリウマチ治療薬としても期待され、欧米ではサリドマイドがリウマチの適応をめざして血管新生抑制剤として再開発中である。従ってMTXが血管新生抑制作用を併せ持ち、この作用がリウマチに対し有効性を示している可能性が高いと考え,その検討を行った。その結果,in vitroで血管新生因子bFGFによるウシ副腎由来毛細血管内皮細胞(BCEC)の増殖を抑制し,また,bFGF刺激によるBCECの遊走及びI型コラーゲンゲルでの管腔形成を抑制し,TNP-351が血管新生抑制作用を持つことが判明した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Sagawa M, et al.: "A prospective trial of systematic nodal dissection for lung cancer by VATS : Can it be perfect?"Ann Thorac Surg. (in press). (2002)
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[Publications] Sagawa M, et al.: "A case-control study for evaluating the efficacy of mass screening program for lung cancer in Miyagi Prefecture, Japan"Cancer. 92(3). 588-594 (2001)
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[Publications] Tsukada H, Sagawa M, et al.: "An evaluation of screening for lung cancer in Niigata Prefecture, Japan : A population-based case-control study"Brit J Cancer. 85(9). 1326-1331 (2001)
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[Publications] Sagawa M, et al.: "Segmentectomy for roentgenographically occult bronchogenic squamous cell carcinoma"Ann Thorac Surg. 71. 1100-1104 (2001)
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[Publications] 佐川元保, 他: "肺がん検診の有効性評価:厚生省藤村班での4つの症例対照研究"肺癌. 41(6). 637-642 (2001)
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[Publications] 佐川元保, 他: "肺癌の疫学:最近の知見"総合臨床. 50(8). 2217-2222 (2001)