2002 Fiscal Year Annual Research Report
血管内皮増殖抑制遺伝子導入型再狭窄予防ステントの開発
Project/Area Number |
13877224
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
定藤 章代 京都大学, 医学研究科, 助手 (60314192)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝 和郎 京都大学, 医学研究科, 教授 (70144368)
橋本 信夫 京都大学, 医学研究科, 教授 (40135570)
|
Keywords | 血管内皮前駆細胞 / 頸動脈ステント / バルーン損傷モデル |
Research Abstract |
ヒト末梢血およびrat/mouse骨髄細胞より内皮前駆細胞(endothelial progenitor cells以下EPC)を単離した。lymphocytesを豊富に含む分画をFicoll-Paque Plusを用いてbuffy coatとして取り出しVEGFを含む特定培地を使用しfibronectinで被覆したculture dish上で約10日間培養する事でEPCを得た。DiI標識acLDL取込みによる機能的評価およびFITC標識lectin結合にて同細胞が内皮細胞の性質を持つ事を確認した。現在実験中であるが今後vWF, CD34などでの免疫組織学的染色を行う事、およびWestern blottingにてFlk-1およびTie-2の発現を確認する事を予定している。 rat頸動脈内皮損傷モデル ratの頸動脈内皮損傷モデルを作成した。全身麻酔下にratの頸動脈を露出、遮断した状態で外頸動脈より逆行性にballoon catheterを挿入、balloonをinflationしたまま総頸動脈内を計三回等距離だけ移動し均等に頸動脈血管内皮を損傷した。損傷したratに対してEPCを静脈・動脈・腹腔注射の各経路にて投与した。今後損傷頸動脈の経時的変化の組織学的評価、各投与方法でのEPCの定着程度およびそれに伴う組織学的変化の評価、定着した場合の頸動脈の機能的評価などを行う予定である。これらにより再狭窄予防効果があればステントまたはステントグラフトに内皮前駆細胞を付着させて実験を進める。
|