2001 Fiscal Year Annual Research Report
MRIを用いた遺伝子発現の画像化(モニタリング)システムの開発
Project/Area Number |
13877228
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
田宮 隆 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (50252953)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 恭裕 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40294409)
|
Keywords | brain tumor / gene therapy / HSV vector / Adenovirus vector / MRI / transferrin receptor / Chemosensitivity gene |
Research Abstract |
生体内での遺伝子の発現とその分布を正確に把握するための方法として、MRマーカー遺伝子(組み替え型transferrin receptor.ETR)を細胞に導入発現し、造影剤(transferrin-酸化鉄複合体)投与にて、造影剤とETRの結合によりMRIで遺伝子発現細胞が造影されることを利用し、MRIを用いた遺伝子発現の画像化システムの開発を行っている。 現在、MRマーカー遺伝子と治療遺伝子(薬剤感受性遺伝子)の両者を持ったウイルスベクターの作製を行っている。Cytochrome p450遺伝子とMRマーカー遺伝子(engineered transferrin receptor)を持つヘルペスウィルスベクターを作製した。さらに同様の遺伝子を持つアデノウイルスベクター、レトロウイルスベクターの作製を行っている。また、作製したヘルペスウイルスベクターを用いて種々の脳腫瘍培養細胞での遺伝子発現の状態をX-Gal染色、免疫染色、western blottingで詳細に検討している。また、造影剤を投与し、その遺伝子発現状態をMRIで検出し、X-Gal染色、免疫染色などの遺伝子発現状態と比較検討し、遺伝子発現の画像化システムの有効性を検討している。 今後は、脳腫瘍モデル、あるいは皮下腫瘍における遺伝子発現の状態をMRIで検出可能かどうか検討し、さらに、その遺伝子発現状態とCytochrome p450遺伝子・cyclophosphamideの薬剤感受性遺伝子治療の効果を比較検討し、脳腫瘍における遺伝子発現の画像化システムの開発と効果的な薬剤感受性遺伝子治療の改良を目指している。
|