2001 Fiscal Year Annual Research Report
コラーゲン誘発関節炎マウスにおける脳内urocortin発現と関節炎発症との関連
Project/Area Number |
13877250
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
大西 英生 産業医科大学, 医学部, 講師 (20279342)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 宗志 産業医科大学, 医学部, 助手 (60330990)
沖本 信和 産業医科大学, 医学部, 助手 (70330991)
中村 利孝 産業医科大学, 医学部, 教授 (50082235)
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Keywords | urocortin / CIAマウス / 脳 / 関節 |
Research Abstract |
9週齢のDBA1/Jマウス36匹を用い、CIA群(18匹)と対照群(18匹)に分けた。CIA群はIncomplete Freund's adjuvantにMycobacterium butyriumを混合したアジュバントにBovine type II collagen(CII)、0.3%酢酸溶液を混合し、マウスの尾根部皮下に注射した。21日目に追加免疫を同様に行った。対象群は、アジュバントのみを接種した。collagen接種後6週で屠殺し、脳、前肢、後肢、および膝関節を採取した。脳は-80度で凍結保存後40ミクロンの薄切切片を作成した。各関節は、4%パラホルムアルデヒド溶液で固定し、さらに4℃で2日間固定を行なった。次に、100%アセトン脱水、陰圧脱気後、メチルメタクリレート(MMA)樹脂包埋した。ミクロトームを用いて、10ミクロンの組織標本を作成した。屠殺直前の体重、関節炎発症頻度、関節点数、および後肢のPaw volumeを評価した。collagen摂取後の体重はコントロール群平均24.7g、CIA群24.7gと有意差を認めなかった。関節炎発症頻度は、100%であった。関節点数は、CIA群平均10点(6〜12点)、対照群平均0点であった。Paw volumeは、CIA群平均1.899mm(1.75〜2.125mm)、対照群平均1.88ml(1.76〜2.115mm)であった。 今後の予定。免疫組織染色法を用いて、urocortin(ucn)の脳組織と関節内での発現部位を検討する。さらに、In situ hybridization法を用いて、ucnの発現量を観察する。対照群と比較し、脳および各関節内でのucn発現部位と発現量の相違を検討する。
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