2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13877258
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
澄川 耕二 長崎大学, 医学部, 教授 (60028660)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三好 宏 長崎大学, 医学部・附属病院, 助手 (90332858)
冨安 志郎 長崎大学, 医学部・附属病院, 講師 (90244061)
|
Keywords | 帯状疱疹後神経痛 / ラット / ヘルペスゾスターウイスル / 痛覚過敏 / アロデイニア |
Research Abstract |
本年度は、帯状疱疹後神経痛モデルの作成を行い、行動学的に検討する予定であった。ラットにペントバルビタール(50mg/kg)で麻酔をかけ鎮痛、鎮静を行った後、皮疹の評価を行いやすくするためHair Remover Milk Creamをラットの右下肢外側から右側腹にかけて塗布し観察部位の脱毛を施行し、3日後、ヘルペスゾスターウイルスを右下肢に27ゲージの針で皮下注した。(ウイルスは10^6、10^7、10^8plaque-forming unitを50μlに希釈して用いた)その後30日目まではAcyclovir(25mg/kg)を腹腔内投与するという方法を行ったが、思うように皮膚の疱疹症状が発現しなかった。その後Acyclovir投与量を調節(5mg/kg、10mg/kg)したり、投与日数(10日、15日、20日)を変更することで皮疹の発現をみたが、発現する群と発現しない群とでAcyclovir投与量(5mg/kg、10mg/kg)や投与日数(10日、15日、20日)との関連は認められなかった。皮層症状が発現しなくても疼痛反応が発現している可能性があるためウイルス投与後30日間の熱刺激に対する閾値をradiant heat装置を用いてPaw Withdraw Latencyにより評価し、機械刺激による刺激をvon Frey filamentを用い行い評価を行ったが、臨床症状に一致するアロデイニアや痛覚過敏の所見は得られなかった。現在、ウイルスの量を変更して皮膚症状、疼痛反応が発現する方法を検討しているところである。
|