2001 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)I型Vprを用いた前立腺癌遺伝子治療
Project/Area Number |
13877268
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
大西 智一郎 徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (40325262)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西谷 真明 徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (40304521)
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Keywords | HIV-1 / Vpr / 前立腺癌 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
1.HIV-1シュードウイルスの作成 パッケージングシグナルとエンベロープを欠損させたHIV-1由来のベクターを作成し、このベクターとVSV-G発現ベクターを、293T細胞にリン酸カルシウム方で遺伝子導入しウイルスを回収した。我々はウイルスを濃縮することで1x10^6のタイターのウイルスを得ることができた。 2.前立腺癌細胞株へのHIV-1 Vprシュードウイルスの導入効率 HIV-1シュードウイルスの導入効率は、HIV-1のnef遺伝子の部位に組み込んだgreen fluorescent protein(GFP)の発現率をフローサイトメーターで測定することで評価した。2種類の前立腺癌細胞株PC-3およびLNCapに、感染の多重度(m. o. i)3で感染させた結果、シュードウイルス導入効率はそれぞれ14.3%±5.8%、9.5%±3.2%であった。 3.HIV-1 Vpr導入によるアポトーシス誘導能の検討 前立腺癌細胞株PC-3およびLNCapに、感染の多重度(m. o. i)3で感染させた結果、アポトーシス導入率はそれぞれ13.3%±2.8%、7.5%±1.2%であった。今後さらに導入効率を高め、adriacin、cisplatinによる抗腫瘍効果における効果を検討する。さらには前立腺癌骨転移モデルを使用し、前幸腺癌骨転移におけるHIV-1 Vprの効果も検討する予定である。
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