2001 Fiscal Year Annual Research Report
血管新生抑制因子としてのコンドロモジュリン-Iによる眼球組織内血管新生の制御
Project/Area Number |
13877285
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
吉澤 豊久 新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (70260544)
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Keywords | 眼内血管新生抑制因子 / 滲出型加齢黄斑変性症 / 脈絡膜新生血管 |
Research Abstract |
1.脈絡膜血管新生におけるコンドロモジュリン-Iの局在 (1)【背景】滲彦出型加齢黄斑変性症は脈絡膜から網膜色素上皮下あるいは網膜下へ脈絡膜新生血管が発育して発症する視力予後不良の疾患である。旅絡膜新生皿管膜は免疫組織化学的研究からVEGF, aFGF, bFGF, TGF-βなどの血管新生因子と考えられている蛋白が局在していることが報告されている。 (2)【目的】滲出型加齢黄斑変性症の脈絡膜新生血管において新しい血管新生抑制因子であるコンドロモジュリン-Iの局在について検討した。 (3)【方法】手術的に抜去した脈絡膜新生血管を人コンドロモジュリン-I抗体を用いて免疫組織化学的に調べた。 (4)【結果】ブルフ膜を通過して成長した脈絡膜血管周囲細胞、マクロファージに変異した線維芽細胞や単球、隣接した網膜から迷入したグリア細胞および迷入した網膜色素上皮細胞が摘出した脈絡膜新生血管膜に認められた。また、脈絡膜新生血管膜内の新生血管内皮細胞と線維芽細胞および脈絡膜新生血管膜へ迷入した網膜色素上皮細胞にコンドロモジュリン-I蛋白が局在していた。今後、さらに症例数を増やして検討予定。 2.人硝子体内のコンドロモジュリン-Iの蛋白量測定 人コンドロモジュリン-Iのリコンビナントを用いてウエスタンブロット法を用いて硝子体手術にて採取した硝子体中のコンドロモジュリン-Iの蛋白量を眼内血管新生疾患である糖尿病網膜症および加齢黄斑変性症で検討中である。また、コントロールとして眼内血管新生疾患ではない黄斑円孔についても検討中である。
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