2001 Fiscal Year Annual Research Report
血管径調節関連遺伝子多型からみた慢性筋痛の分子遺伝学的検討
Project/Area Number |
13877327
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
窪木 拓男 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (00225195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢谷 博文 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80174530)
鈴木 康司 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (30304322)
前川 賢治 岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (20304313)
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Keywords | 慢性筋痛 / 遺伝子多型 / βアドレナリン受容体 / セロトニントランスポーター |
Research Abstract |
本研究は,生涯有病者率が70%以上と非常に高く,特に中高齢者の生活の質に大きく関わる疾病である慢性筋痛の病態を,筋組織内の血管拡張因子であるβ_2アドレナリン受容体ならびに末梢における血管収縮因子であるとともに中枢における疼痛感受性をコントロールすると考えられている5HTTについて,分子遺伝学的観点から検討を行うものである.研究の進行に際して,まず,「岡山大学歯学部ヒトゲノム・遺伝子研究倫理審査委員会」に患者の遺伝子解析に関する実験計画を提出し,承認を得た.研究実施の承認後,本学歯学部附属病院第一補綴科ならびに顎関節症・口腔顔面痛み外来を受診した患者のなかで,本研究計画の被験者選択基準に合致し,研究の参加に同意の得られた者より,末梢血3mlを供与してもらい,サンプル数を増加させているところである.実験手技的には,末梢血リンパ球よりDNAを抽出後,設計したプライマーを用いたβ_2アドレナリン受容体遺伝子の増幅と制限酵素を用いた多型部位の標識について,また5HTTに関しては,同様にgenomic PCR法を用いてlong allele(L)とshort allele(S)の存在から,LL, LS, SSに分類することに成功している。すなわち,実験方法は確立し,サンプル数の増加により,研究結果を導き出せることが明らかとなっている.
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