2001 Fiscal Year Annual Research Report
ブラストコーティング法によるアパタイトコーティングチタンインプラントの有用性
Project/Area Number |
13877340
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
上山 吉哉 鳥取大学, 医学部, 助教授 (00168668)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 邦夫 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (90202952)
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Keywords | インプラント / アパタイトコーティング / ブラストコーティング法 / フレームスプレー法 / 骨接触率 / 剪断強さ |
Research Abstract |
純チタンにサンドブラスターを用いて常温でアパタイト粒子をブラストさせてアパタイトコーティングチタンインプラント体(BI)を作製し,そのインプラント体としての有用性を検討した.対照としてフレームスプレー法によるアパタイトコーティングチタンインプラント体(FI),純チタンインプラント体(CI)を用いた.各インプラント体はラット脛骨に埋入され経時的(1,3,6週)に実験に供した. 1.組織学的検討 (1)埋入1週後:CIは表面に沿って新生骨の出現が認められるがチタンと骨との間に空隙があり接していない.FIは一部に新生骨とコーティシグ層が結合していたが,BIではさらに広範囲での結合が診とめられた. (2)埋入3週後:CIは部分的にしか骨とは接していない.FIは皮質胃部分で全体に新生骨が認められるが,海綿骨部ではほとんど骨による被覆はない.一方BIは海綿骨部分でも新生骨が認められた. (3)埋入6週後:CIでは3週後と比較し表面には新生骨の増加を認めたが,部分的にしか骨とチタンは接していなかった.FI, BIともにほぼ全体が新生骨と接していた. 2.骨接触率の測定 骨接触率は,骨内に埋入したインプラント体の長さに対する骨と接している部分の長さの百分率であらわした.その結果,アパタイトコーティングしたFI, BIでは初期より高い骨接触率を示したが,特にBIは1,3週の初期においてFIに比しより高い接触率を示した.一方,CIは初期においてBI, FIより接触率は低地であったが,経時的には増加していた. 3.剪断強さの測定 埋入初期の勇断強さは,FI>BI>CIの順であった.剪断強さは表画粗さが関与しており,表面粗さの最も粗いFIが高い値を示したと考える. (総括)6週までの初期においては,アパタイトコーティング処理を行なっているBI、FIが組織学的に,また骨接触率や剪断強さにおいてもCIより優れていた.
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Research Products
(1 results)
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[Publications] T Mano, Y Ueyama, K Ishikawa, T Koyama, T. et al.: "Initial tissue response to a titanium implant coated with apatite at room temperature using a blast coating method"Biomaterials. (2002)